ruby-trunk-changes r62007 - r62013

今日は mkmf.rb で linker の警告をエラー扱いしなくする変更や parse.y のリファクタリングなどがありました。

nobu: r62007 2018-01-22 21:34:51 +0900

mkmf.rb で linker のオプションを決める時に -Werror をつけて linker の警告もエラー扱いにするようにしていましたが、OpenBSD で拡張ライブラリのビルド時に誤って出てしまっている(?)警告でもエラーになってビルドできないという現象があるとのことで削っています。 [ruby-core:78827] [Bug #13069]

kazu: r62008 2018-01-22 22:09:37 +0900

complex.c, dir.c, io.c, proc.c, rational.c, variable.c, vm_eval.c などで to_i, to_r, to_f, to_s, mesg, call, const_missing, __send__ などのメソッド名の ID を rb_intern() していたのを、組み込みの idXxxx を利用するようにリファクタリングしています。

nobu: r62009 2018-01-23 11:23:18 +0900

parse.y の struct parser_params の引数を受け取る関数の wrapper として定義されていた、引数の p を省略するための関数マクロの定義を削除して、呼び元で明示的に p を渡すようにしています。

svn: r62010 2018-01-23 11:23:19 +0900

version.h の日付更新。

nobu: r62011 2018-01-23 11:31:42 +0900

インデント除去つきヒアドキュメントの後に文字列リテラルが続いていた時に、文字列リテラルの連結と同様に連結するようにしています。

nobu: r62012 2018-01-23 12:37:21 +0900

parse.y の struct parser_params::lex::strterm に格納する T_IMEMO 型オブジェクトの生成処理を new_strterm() という static 関数に切り出すリファクタリング

nobu: r62013 2018-01-23 12:53:34 +0900

parse.y の関数マクロで struct parser_params *p を暗黙のうちに展開していたものを、明示的に引数に p を受け取ってそれを展開するようにしています。