ruby-trunk-changes r63121 - r63126

今日は C++コンパイラでビルドエラーになることがある不具合の修正などがありました。

stomar: r63121 2018-04-09 04:39:38 +0900

parse.y の Ripper.dedent_string の rdoc 用コメント(こんなところに ripper 用のドキュメントがあったのか)で戻り値が string となっていたのを Integer に修正しています。

svn: r63122 2018-04-09 04:39:39 +0900

version.h の日付更新。

shyouhei: r63123 2018-04-09 11:40:12 +0900

r61827 あたりからメモリ確保時にアライメントの制限を意識するようにした時に利用するようにしたマクロやビルトイン関数で _Alignof() よりも alignof() のほうを優先度を上げています。また stdalign.h というヘッダファイルがあればこれを #include するようにしています。 C++ で alignof() を利用するために必要だったようです。 [ruby-dev:50520] [Bug #14668]

shyouhei: r63124 2018-04-09 12:24:21 +0900

thread_async.c で offsetof() マクロにネストした構造体メンバーの参照を渡すのは GCC 拡張なのでやめています。

nobu: r63125 2018-04-09 18:59:36 +0900

test/ruby/test_literal.rb で文法エラーになるのをテストするのに eval を使っていたのを assert_syntax_error を利用するように書き換えています。

nobu: r63126 2018-04-09 20:09:30 +0900

parse.y の数値を parse するところで数字がない時のエラーを出力するマクロ no_digits() を関数として切り出して、parse_numeric() からの戻り値が 0 だったのを tINTEGER を返すようにしています。