ruby-trunk-changes r63112 - r63120

今日は主に ISeq のバイナリフォーマットからの load で異常終了する不具合の修正などがありました。

nobu: r63112 2018-04-07 22:03:35 +0900

Numeric の rdoc 用コメントのサンプルに Numeric は dup しても同一のインスタンスがかえってくるというのを例示するようにしています。 https://github.com/ruby/ruby/pull/1850

nobu: r63113 2018-04-08 14:22:49 +0900

ISeq のバイナリフォーマットでのダンプでの書き込み用の関数やマクロで常にアライメントを調整しつつ書き出すようにしています。

svn: r63114 2018-04-08 14:22:50 +0900

version.h の日付更新。

kazu: r63115 2018-04-08 16:31:46 +0900

Dir.glob のメタキャラクタの説明で "*" と等価な正規表現として /.*/x が示されていましたが、"*" は改行コードにもマッチするそうなので /.*/mx に変更しています。

nobu: r63116 2018-04-08 16:42:23 +0900

ISeq のバイナリフォーマットからの load 時のデバックメッセージをさらに追加しています。

nobu: r63117 2018-04-08 17:20:11 +0900

ISeq のバイナリフォーマットダンプ時のアライメントをさらに ibf_dump_object_object() にも追加。また ibf_load_object() でロード時のオフセットのチェックも強化しています。

nobu: r63118 2018-04-08 17:28:40 +0900

r63113 の ISeq のバイナリフォーマットダンプで変更したマクロ IBF_W() の戻り値を利用していないところで明示的に (void) にキャストして警告を抑制しています。

nobu: r63119 2018-04-08 20:12:17 +0900

r63117 で ibf_load_object() でのチェック強化をしたところでエラー時に発生させる例外のメッセージにチェックに使った offset を埋め込むように修正しています。

nobu: r63120 2018-04-08 20:17:45 +0900

compile.c で Sun Sparc の環境では IBF_ISEQ_DEBUG を 1 に定義して ISeq のバイナリダンプのデバッグ出力を有効にしていたのを削除しています。ということはついに直ったのかな。