今日は rubyspec の更新、先日の Net::ProtoServerError の deprecate の revert などがありました。
eregon: r63650 2018-06-14 06:17:48 +0900
Kernel#warn の uplevel キーワード引数で対応するバックトレースのフレームがない数値が指定された時に nil チェックする変数が間違ってて SEGV する可能性があった不具合を修正しています。
svn: r63651 2018-06-14 06:17:48 +0900
version.h の日付更新。
eregon: r63652 2018-06-14 06:41:45 +0900
rubyspec に upstream から最新版をマージしています。
svn: r63653 2018-06-14 06:41:47 +0900
r63652 の新規追加ファイルの svn property 設定。
eregon: r63654 2018-06-14 06:58:54 +0900
rubyspec 再度更新。 TruffleRuby で追加された spec があるそうです。
svn: r63655 2018-06-14 06:58:55 +0900
r63654 の新規追加ファイルで末尾に改行がないものがあったので追加しています。
svn: r63656 2018-06-14 06:58:55 +0900
r63654 の新規追加ファイルの svn property 設定。
nobu: r63657 2018-06-14 12:18:10 +0900
r63644 で追加された .gdbinit の print_flags コマンドが macOS の古い gdb だと RBASIC() マクロが動かなかったそうで、展開してキャストを明示的に書くようにしています。
mame: r63658 2018-06-14 15:36:40 +0900
rubygems のテストで Dir.chdir のブロックつき呼び出しを使っているところがありましたが、マルチスレッドで使われることがあって警告が出るので begin..ensure..end を使った復旧に修正しています。
usa: r63659 2018-06-14 15:41:09 +0900
r63590 で Net::HTTPServerException を deprecate にしたので警告を抑制するため rubyspec でこの定数を参照しているところをバージョンの guard つきで新しい名前 Net::HTTPClientException をみるようにしています。
nobu: r63660 2018-06-14 16:09:02 +0900
int_pow_tmp3() および rb_int_powm() で rb_num_positive_int_p() および rb_num_negative_int_p() という inline 関数で正負をチェックしていましたが、これは内部で Integer#< メソッドの再定義に対応するようになっていた(再定義されていたらメソッド呼び出しに fallback している)ので、再定義の影響を受けない rb_int_positive_p() と rb_int_negative_p() という関数を追加してこちらを使うようにしています。
usa: r63661 2018-06-14 18:01:38 +0900
r63590 で Net::HTTPServerException と同時に Net::ProtoServerError も deprecate_constant で参照すると警告が出るようにしていましたが、こちらは代替がないので deprecate にしないように一部 revert しています。 [ruby-core:87488] [Feature#14688]
kazu: r63662 2018-06-14 20:12:49 +0900
README.ja.md に www.ruby-lang.org のダウンロードページへのリンクを追記しています。