ruby-trunk-changes 2020-06-25

今日は一行メソッド定義の後のインデント不一致警告が誤って出る不具合の修正や ruby 実装による inline 化された組み込みメソッドを MJIT の JIT 対象からはずす変更などがありました。

[fe82f72951] Nobuyoshi Nakada 2020-06-24 14:55:29 UTC

yycompile0() で struct parser_params::debug_lines に文字列を詰めて初期化する時に改行を含む文字列で初期化しておくようにしています。 RubyVM::AbstractSyntaxTree.of のためとのことだけどさてどういうことだろ。

[5dfe95d10e] git 2020-06-24 15:20:44 UTC

version.h の日付更新

[419b0596a2] Nobuyoshi Nakada 2020-06-24 16:13:46 UTC

拡張ライブラリ ripper のテストに 1行メソッド定義の構文を parse するテストを追加しています。

[3d8705dcfd] Nobuyoshi Nakada 2020-06-24 16:14:26 UTC

parse.y の 1行メソッド定義のアクション部で def のトークンの token_info が残っているため次に出てくる end と対応付いてしまいインデントの不一致の警告が誤って出てしまっていた不具合を修正しています。

[5e860ed4c1] Burdette Lamar 2020-06-24 18:31:42 UTC

Array のメソッドの rdoc 用コメントのサンプルの書きなおしなど。 https://github.com/ruby/ruby/pull/3252

[ab62aa7037] Takashi Kokubun 2020-06-25 05:43:13 UTC

3e02cd518fbe4d91c2aca7fbc3c5aafa387d3cb7 で追加した TracePoint で ruby 実装の組み込みメソッドの return イベントを取るテストで子プロセスを起動して実行するようにしています。 CI でたまに失敗するのでその対策みたいです。

[bb4a2351cb] Takashi Kokubun 2020-06-25 05:58:22 UTC

Primitive.attr! で inline と指定された ruby 実装の組み込みメソッドは MJIT で JIT 対象としないようにしています。JIT 化しても最適化の余地がなくてあまり意味がないからとのこと。

[4dbb10f29f] Hiroshi SHIBATA 2019-12-22 23:49:50 UTC

拡張ライブラリ json の gemspec ファイルの required_ruby_version を 2.0 以降とする変更。

[1b076ca30d] Hiroshi SHIBATA 2019-12-29 10:59:55 UTC

同じく拡張ライブラリ json の gemspec ファイルの spec.date の指定を消しています。この項目は rubygems.org が自動で設定してくれるのでファイルに書く必要はないと。

[4eff8a662a] noraj 2020-01-03 15:10:42 UTC

同じく拡張ライブラリ json の gemspec ファイルに spec.metadata を追加して関連サイトへの URL を追加しています。

[9a78e24f7d] Nobuyoshi Nakada 2020-06-25 06:44:47 UTC

標準添付ライブラリ json, psych, stringio, racc, rdoc などの gemspec ファイルから spec.rubygems_version の指定を削除しています。

[6fdd5e26c6] Nobuyoshi Nakada 2020-06-25 09:21:41 UTC

defs/gmake.mk の make spec/bundler と spec/bundler/ のターゲット名を別々に列挙してたのを spec/bundler のみにしています GNU make のバージョンによって "/" でおわるターゲットがないものと同じと扱われるか別のものとして扱われるかが異なり、make spec/bundler/xxx によるファイル指定でのテストとして処理されるのを防ぐためのようです。