ruby-trunk-changes 2021-08-24

今日は標準添付ライブラリ un.rb の colorize 機能の追加や拡張ライブラリ fiddle の Fiddle::CStruct.offsetof の機能強化などがありました。

[48ff7a9f3e] Peter Zhu 2021-07-19 17:52:14 UTC

8bbd3198068f5e8335ab01f0b29cdae225b25b5b で Object Space のヒープ上の連続した slot を確保するための T_PAYLOAD というオブジェクト型を廃止しています。 VWA の実装で必要なくなったから、とコメントにはありますが VWA は Variable Width Allocation の略みたいですね。で、それはなんで必要なんだっけ……。Ractor の個別の slot 確保のためだっけ? https://github.com/ruby/ruby/pull/4680 [ruby-core:104684] [Feature #18045]

[b2e2cf2ded] Peter Zhu 2021-07-19 19:40:00 UTC

T_PAYLOAD 型オブジェクトを削除した代替の Variable Width Allocation のための実装を追加しているみたいですが、すぐ revert されているので詳細はパス。 https://github.com/ruby/ruby/pull/4680 [ruby-core:104684] [Feature #18045]

[6648b411f7] Peter Zhu 2021-08-23 18:02:42 UTC

gc.c で intptr_t を使っていたところを軒並み uintptr_t に変更しています。 https://github.com/ruby/ruby/pull/4680 [ruby-core:104684] [Feature #18045]

[70abda1ad4] git 2021-08-23 18:58:11 UTC

version.h の日付更新

[4794a8a7cf] S-H-GAMELINKS 2021-08-23 12:24:31 UTC

file.c に 構造体 struct timespec をそのまま引数に受け取る stat_time() という関数を導入するリファクタリング

[c38c2d8ee2] Nobuyoshi Nakada 2021-07-28 07:40:02 UTC

internal/util.h から ruby_digit36_to_number_table、ruby_hexdigits といったテーブル(変数)や ruby_scan_digits() の extern 宣言を公開ヘッダ include/ruby/util.h に移動して依存関係を整理しています。 [ruby-core:104715] [Feature #18051]

[5d99800d01] Nobuyoshi Nakada 2021-07-28 10:09:38 UTC

c38c2d8ee26c70300e2e0a4eec867273a8520579 と同様で rb_int_positive_pow() の extern 宣言を internal/numeric.h から include/ruby/internal/intern/numeric.h に移動しています。 [ruby-core:104715] [Feature #18051]

[d9f084ed14] Nobuyoshi Nakada 2021-07-28 10:37:18 UTC

c38c2d8ee26c70300e2e0a4eec867273a85205795d99800d01936a521f129b4aafc533468675df48 と同様に rb_deprecate_constant() の宣言を internal/variable.h から include/ruby/internal/variable.h に移動しています。 [ruby-core:104715] [Feature #18051]

[8d2af51a78] David Carlier 2021-08-23 12:01:23 UTC

configure で NetBSD 上での Fiber 用の coroutine の実装のアーキテクチャ検出に対応しています。 また random.c で OpenBSDFreeBSD と同じく sys/param.h の include をするように preprocessor 条件を追加しています。

[0f1e8f38c9] Aaron Patterson 2021-08-19 23:43:56 UTC

拡張ライブラリ fiddle の Fiddle::CStruct.offsetof でネストした構造体の中のメンバーのオフセットも "." で繋げた記法で指定して取得できるようにしています。 https://github.com/ruby/fiddle/pull/90

[bcc5a2b67e] Nobuyoshi Nakada 2021-08-24 04:12:06 UTC

拡張ライブラリ fiddle のテストで利用する libc や libm のパスの解決の macOS での特別処理を改良しているようです。

[22deda43cb] Yusuke Endoh 2021-08-24 08:25:45 UTC

make test-bundled-gems で bundled gems のテストをする時に同じく bundled gem である rbs に依存している typeprof のテスト時に bundle されているバージョンの rbs でなく最新の rbs を利用していたのを bundle されているバージョンをテストでも利用するようにしているようです。なんだけどコマンドに -I オプションを追加する部分がコメントアウトされているみたいだけどこれでいいのかな。

[2be84afea5] Jun Aruga 2021-08-23 19:16:31 UTC

GitHub Actions のいろんなコンパイラを試す workflow でテスト用のコンテナを --user root つきで起動するようにしています。この workflow では root ユーザーで実行しないといけない(コンパイラのインストールのためかな?)のですが GitHub Actions が一般ユーザーで実行されるようになるためみたいです。

[d140b03053] Hiroshi SHIBATA 2021-08-24 04:41:30 UTC

tool/sync_default_gems.rb に標準添付ライブラリ un の対応を追加しています。

[66abeb0370] Kazuhiro NISHIYAMA 2021-04-06 09:37:09 UTC

標準添付ライブラリ un.rb に colorize というサブコマンド機能を追加しています。まさか un.rb に新機能が登場するとは。 irb の色付けを元にしているようです。

[2eed62fb65] Kazuhiro NISHIYAMA 2021-04-07 01:35:37 UTC

66abeb0370feca203d1f179be39be158ba60aa6c の続き。標準添付ライブラリ un.rb の colorize でファイル指定がない時には標準入力から読み込んでそれを色付けして出力するようにしています。

[b126a27d8c] Hiroshi SHIBATA 2020-12-03 07:31:51 UTC

標準添付ライブラリ un.rb の gemspec ファイルの spec.licenses を追加しています。

[80597f2544] Olle Jonsson 2021-04-06 09:41:35 UTC

標準添付ライブラリ un.rb の gemspec ファイルの spec.executable を空配列に決め打ちしています。

[4a6b5f4622] Yusuke Endoh 2021-08-24 09:07:50 UTC

22deda43cb98aa3cee48d0bebbff7c4db1d7652a の typeprof のテストに bundled の rbs を使うようにしたのを revert しています。

[b62ed309f0] Nobuyoshi Nakada 2021-08-24 10:24:58 UTC

標準添付ライブラリ securerandom の rdoc 用コメントのマークアップミスの修正。