ruby-trunk-changes 2023-03-06

今日は主に MJIT の再実装、irb の補完処理の不具合修正などがありました。

[1b4c1492c1] Burdette Lamar 2023-03-05 19:06:31 UTC

標準添付ライブラリ net/http の Net::HTTP クラスの rdoc 用コメントにメソッド一覧などを追加しています。

[fc5482d088] Aaron Patterson 2023-03-05 21:00:34 UTC

MJIT の C Binding 用のクラス RubyVM::MJIT::CPointer に to_i メソッドを追加してポインタのアドレスを正数として取り出すようにしています。 https://github.com/ruby/ruby/pull/7446

[bab809d98f] Hiroshi SHIBATA 2023-03-03 07:30:39 UTC

rubygems に Gem::Specification.find_by_full_name というメソッドを追加。 gem 名とバージョンを組み合わせた名前にマッチする spec を検索する機能みたいです。

[0c9a2ce6e0] Hiroshi SHIBATA 2023-03-03 09:19:23 UTC

rubygemsbab809d98f2a0a8a23efd62df750beccbf1b35d9 で導入した Gem::Specification.find_by_full_name を使って拡張ライブラリのビルドの処理を default gem の時にスキップするようにしているみたいです。

[848b55ad8f] Hiroshi SHIBATA 2023-03-06 00:34:52 UTC

gems/bundled_gems の minitest の upstream を https://github.com/seattlerb/minitest から https://github.com/minitest/minitest に変更しています。

[84150e6901] git 2023-03-06 00:49:09 UTC

848b55ad8f7dfac2550d96c216162e40c3e9337d の gems/bundled_gems の minitest の upstream の変更が自動的に元に戻されてしまっています。これってなにをみてやってるんだろう?

[38831ae290] Hiroshi SHIBATA 2023-03-06 01:27:29 UTC

tool/update-bundled_gems.rb で bundled gems の upstream の URL を更新するのは環境変数 UPDATE_BUNDLED_GEMS_ALL が設定されている時だけにしています。なるほど gemspec の spec.metadata["source_code_uri"] または spec.homepage から引っぱってくるようになっていたようです。

[5ad81e6627] Hiroshi SHIBATA 2023-03-06 01:42:50 UTC

というわけて 848b55ad8f7dfac2550d96c216162e40c3e9337d のリトライで gems/bundled_gems の minitest の upstream を https://github.com/minitest/minitest に更新しています。

[7fcb782e2d] "dependabot[bot]" 2023-03-06 03:04:11 UTC

GitHub Actions の workflow で使っているアクション ruby/setup-ruby のバージョンを更新しています。

[75829f4d37] Hiroshi SHIBATA 2023-03-06 03:43:09 UTC

rubygems の Gem::Specification#has_conflict? で ArgumentError 例外が発生した時にエラーメッセージに gem 名とバージョンを追加するようにしています。

[f70b46dbc7] Hiroshi SHIBATA 2023-03-06 04:01:54 UTC

75829f4d37d31658aeebd9799b513e35fea805e0 の続きで rubygems の Gem::Specification#has_conflict? の ArgumentError 例外のメッセージにさらにデバッグ用の情報を追加しています。

[883871d722] Koichi Sasada 2023-03-04 17:42:38 UTC

bootstraptest/test_ractor.rb に Ractor のテストを追加しています。

[8ee604b9d4] Nobuyoshi Nakada 2023-03-03 06:52:24 UTC

正規表現の生成メソッドの引数処理の関数 reg_extract_args() でキーワード引数のオプション opts を Qundef かどうかで分岐しているところがありましたが、Qundef をセットすることはないので Qnil かどうかのチェックに修正しています。

[a5310e609d] Nobuyoshi Nakada 2023-03-03 07:02:02 UTC

Regexp.new の rdoc 用コメントの第2引数のビットフラグの説明を少し修正しています。

[f5b6b3dba7] Takashi Kokubun 2023-03-06 05:10:31 UTC

GitHub Actions の workflow .github/workflows/compilers.yml に同居させていた annocheck というツールによるチェック実施を専用の workflow に分離しています。 https://github.com/ruby/ruby/pull/7450

[5d35b4b0e1] Takashi Kokubun 2023-03-06 05:11:59 UTC

f5b6b3dba7b32dcd1f15c150dd78dce6c0d92b1e で分離した GitHub Actions の annocheck 用の workflow では make test-all の実施はしないようにコメントアウトしています。

[760fe0a78a] Takashi Kokubun 2023-03-06 05:26:59 UTC

5d35b4b0e1e511981db062f7c8f803931d06e1cb の続きで f5b6b3dba7b32dcd1f15c150dd78dce6c0d92b1e で分離した GitHub Actions の annocheck 用の workflow では make test-spec も実施しないようにコメントアウトしています。

[62e2b61607] Hiroshi SHIBATA 2023-03-06 05:49:35 UTC

1b4c1492c1704407f86af2882efebc047b9c2d26 の標準添付ライブラリ net/http の rdoc 用コメントに非 ASCII 文字が混じっていて、そのせいで net-http.gemspec のバージョンチェックが失敗してしまっていたので文字を変更しています。 "’" と"'" の違いか〜。

[0463c5806a] tomoya ishida 2023-03-06 05:52:41 UTC

irb の補完処理の文字列リテラル正規表現リテラルに対するメソッドの補完の不具合修正のようです。 https://github.com/ruby/irb/pull/523

[e87d088291] Koichi Sasada 2023-01-13 08:52:59 UTC

メソッド呼び出しの f(*args, **kw) のような splat 呼び出しで内部的に配列オブジェクトを生成していたのをやめる最適化。

[55367b3bd7] git 2023-03-06 06:04:03 UTC

NEWS の bundled gems のバージョンリストの typeprof のバージョンを更新しています。

[5d819b9a15] Takashi Kokubun 2022-12-11 07:16:19 UTC

ここから MJIT の再実装の一連のコミットが大量に続きます。あまりに数が多いのでチケットへの参照だけ書いてコメントとしておきます。 [ruby-core:112239] [Feature #19420]

[e111d3ae8d] git 2023-03-06 07:24:02 UTC

ib/ruby_vm/mjit/insn_compiler.rb の行末の空白除去。

[22d944c8b7] Takashi Kokubun 2023-03-06 06:09:57 UTC

MJIT の再実装の一部。ここまでで一連の変更は終了のようです。 [ruby-core:112239] [Feature #19420]