ruby-trunk-changes 2023-07-04 - ruby trunk changes

今日は主に bundler の更新や GitHub Actions の設定のリファクタリングなどがありました。

irb の history ファイルの保存処理を lib/irb/ext/save-history.rb から lib/irb/history.rb に移動して irb の拡張機能ではなく組み込み機能に格上げしています。 https://github.com/ruby/irb/pull/613

bundler で Gemfile.lock の platform の指定の path: 指定した gem の参照ファイルパスが変更になった時の扱いを修正しているようです。

bundler で bundle config frozen true に設定されている時に Gemfile の内容を書き換えてた時のエラーメッセージで Gemfile 内の gem の指定の記述に相当するものを表示するようにしているようです。

bundler で git コマンドを実行する時に環境に影響を与えるようなコマンドを実行してしまわないように git_local というメソッドを導入して実行時に問題のあるコマンドやオプションを除外するようにしているようです。

bundler のテストに Gemfile に git リポジトリの指定で gem が書かれている時のテストを追加しています。

Cirrus-CI の設定で YJIT を有効にしたテストは YJIT 関係のファイル変更があった時だけ実施するようにしています。またドキュメントファイルのみの変更やコミットログに [DOC] などが含まれていた時にはテストをスキップするようにしています。

GitHub Actions の git リポジトリからの clone や autogen.sh の実行などビルドプロセスの準備段階を独自アクションとして .github/actions/setup/directories/action.yml に切り出しています。

GitHub Actions の workflow 設定の YAML で文字列のダブルクオートをシングルクオートに揃えています。

GitHub Actions の annocheck を使った解析の workflow を matrix を使わないように展開して書きなおしています。

GitHub Actions の設定の YAML で変数展開の ${{...}} のかっこの内側に空白を入れるようにスタイルを揃えています。

GitHub Actions の設定の if: の条件に ${{...}} を利用するようにしています。これもスタイルを揃えるためみたいです。

GitHub Actions の設定 YAML ファイルにいくつか空行を追加して整形しています。

GitHub Actions の Cirrus-CI のエラー時の通知のための workflow の設定の項目名 typo 修正。

GitHub Actions の WASI 版ビルドの設定の matrix の参照項目の間違いを修正。

GitHub Actions の Windows 版の設定で参照する変数の間違いの修正や環境変数の未定義時の対応追加。