ruby-trunk-changes 2023-08-08 - ruby trunk changes

今日は主に BasicObject.superclass の不具合修正や WASM/WASI 版の実装のリファクタリングなどがありました。

Process のメソッドの rdoc 用コメントの手直し。 https://github.com/ruby/ruby/pull/8179

irb の未使用のメソッドの削除。 https://github.com/ruby/irb/pull/635

rubygems の Rust 製拡張ライブラリを含む gem のテストのためのプロジェクトの rb-sys パッケージのバージョン更新。

rubygems の Rust 製拡張ライブラリを含む gem のテストのためのプロジェクトの rb-sys パッケージのバージョン更新。

tool/sync_default_gems.rb で yarp の upstream からの同期の時に yarp/enc/ の配下のファイル名の先頭に "yp_" を追加していたところで元々 "yp_" がついていた場合は追加しないようにしています。

wasm/setjmp.c の switch 文の case 節ごとのブロックに明示的に {} のかっこを追加していたのを消しています。

wasm/setjmp.c の WASI 版での大域脱出のための longjmp を模倣する処理のループの書きかたをリファクタリングしています。

vm.c の WASM 版と通常時の vm_exec() の実装の共通部分を vm_exec_loop() という関数に切り出して共有するリファクタリング。

ruby 本体のテストに使う test/unit のコマンドラインオプション --ruby のヘルプメッセージに並列実行時だけでなく EnvUtil で子プロセスの ruby を起動する時のコマンドの指定にも使われることを追記しています。

BasicObject.superclass は nil になるはずが、モジュールを include していると不正な値を返してしまう不具合を修正しています。 [ruby-core:114356] [Bug #19833]