ruby-trunk-changes 2023-10-21

今日は主に macOS での install 済み環境との不整合でビルド/テストが失敗する問題への対応などがありました。

[40624d4921] Jemma Issroff 2023-10-18 20:43:13 UTC

rubyVM 命令への compile の prism 版のテストの追加?

[1c48d15d6b] Jemma Issroff 2023-10-18 21:14:45 UTC

40624d4921095beee4765b49a35e6e8ec30fa17a の続きで prism 版の VM 命令への compile のテストの追加。

[fab7018346] Alan Wu 2023-10-20 17:00:52 UTC

YJIT のテストで割り込みのタイミング依存でたまに失敗する可能性があるものの子プロセス起動時に終了ステータスをチェックしないようにしています。 [ruby-core:115016] [Bug #19921]

[8a88172fd4] Takashi Kokubun 2023-10-20 20:12:38 UTC

コマンドラインオプション --yjit-disable が指定されていた場合 --yjit-stats が指定されていても統計情報の出力を抑制するようにしています。 https://github.com/ruby/ruby/pull/8727

[0e62802c3b] Charles Oliver Nutter 2023-10-21 02:00:18 UTC

IO::Buffer.for のテストで引数に渡された文字列を lock して破壊的変更を抑制する挙動についてテストする部分を別のテストメソッドに分離しています。 JRuby など別の実装では skip したいため。 https://github.com/ruby/ruby/pull/8729

[55d954721e] Charles Oliver Nutter 2023-10-21 04:30:40 UTC

IO::Buffer.map で引数に File やそれに類するオブジェクトでないものが渡された時に明示的にチェックして TypeError を発生させるように修正しています。 https://github.com/ruby/ruby/pull/8728

[6d1ed3def8] Nobuyoshi Nakada 2023-10-20 09:09:47 UTC

スクリプトを埋め込んだ実行ファイル化するための ruby-runner.c で環境変数 RUBYLIB などを設定する処理で同じファイルパスが登場したら削るようにしています。 [ruby-core:115117] [Bug #19967]

[665b4c5b2a] Nobuyoshi Nakada 2023-10-20 11:45:47 UTC

fake.rb の作成時に環境変数 LIBPATHENV や PRELOADENV の値を削るようにしています。ビルド時(テスト時?)などに子プロセスにこれらの環境変数の変更が伝播するのを防ぐためのようです。インストール済みのディレクトリにあるものとビルドディレクトリで --enable-shared の設定が異なる場合などにエラーになるみたいです。 [ruby-core:115117] [Bug #19967]

[642875e474] Nobuyoshi Nakada 2023-10-20 13:20:11 UTC

665b4c5b2a31078d7db0173ad60daad0b463c1fd の続きで 1961c786aab243b3eb60e7238224e87975d88056 で 2018年とだいぶ昔に macOS 向けに LIBPATHENV の設定を変更していたのを revert しています。 [ruby-core:115117] [Bug #19967]

[5e24a4e392] Nobuyoshi Nakada 2023-10-21 06:42:41 UTC

configure の macOS などでの universal binary のビルド時のための universal_archnames という変数の設定で不要な空白が付くのを防ぐように変数展開を修正しています。