ruby-trunk-changes 2023-10-30

今日は主に正規表現のメモ化による最適化の改善や標準添付ライブラリ net/http の不具合修正などがありました。

[fbd55120f3] Nobuyoshi Nakada 2023-10-29 12:27:49 UTC

M:N Thread の実装の nt_therad_stack_size() で計算の途中で int 型の変数がまざってたので size_t にキャストして計算するように修正しています。

[13c9cbe09e] Nobuyoshi Nakada 2023-10-29 15:19:43 UTC

AST の node 関係の構造体の rb_node_args_t で struct rb_args_info という構造体のメモリを別途確保してポインタをメンバーとして保持していたのを、構造体内に直接埋め込むようにしています。 AST 用構造体のメモリサイズの制限がなくなったので別にする必要がなくなったため。

[34cb174800] Hiroya Fujinami 2023-10-30 04:10:42 UTC

正規表現のマッチ処理時のメモ化による最適化でサポートされない状況の一部をサポートするように改善しているようです。 https://github.com/ruby/ruby/pull/7931 [ruby-core:113882] [Feature #19725]

[5c1b7633fc] Hiroshi SHIBATA 2023-10-30 03:01:24 UTC

bundler のテストで rake のバージョンのチェックをしているとこでバージョン番号の条件を緩めています。

[f757a5d3ce] Hiroshi SHIBATA 2023-10-30 08:23:39 UTC

標準添付ライブラリ yamlYAML モジュールの YAML.unsafe_load メソッドの呼び出しを respond_to? で呼べるか確認するようにしています。古い psych との併用時の対応のため。

[f109269a03] Christian van Rensen 2022-07-28 16:29:19 UTC

標準添付ライブラリ net/http の Net::HTTP.new の引数に proxy の指定と同時に第7引数の p_no_proxy を渡すテストで proxy のドメインに proxy.example というのを使ってたのを proxy.com に変更しています。接続先のアドレスも hostname.example となってて、これだと p_no_proxy の指定がどっちにマッチした結果なのかがわからないのでそれをはっきりさせるためということみたいです。

[14fa5e39d7] Christian van Rensen 2022-07-28 16:30:01 UTC

で、おそらく f109269a0392940df2b314e16502c4509b94a290 の続きで標準添付ライブラリ net/http で no_proxy の指定のマッチさせる先が proxy のドメインのほうになっていたみたいなのを修正しています。なるほど、まずこの修正があってそのためのテスト修正だったみたいですね。