ruby-trunk-changes 2024-01-17

今日は主に base64 の標準添付ライブラリからの削除と bundled gems 化の変更などがありました。

[01459f1644] Nobuyoshi Nakada 2024-01-16 11:29:06 UTC

26cf40aaa08e74bfcfd1f4ee75a7c19c6efbac06 で rubyspec 実行時のために変数 CHECK_LEAKS を設定するようにしていましたが revert してかわりに spec/default.mspec で明示的に環境変数の CHECK_LEAKS に設定するようにしています。 common.mk で設定した変数は template/Makefile.in で .NOEXPORT が指定されているため環境変数として伝播しなかったみたいです。

[d6b6e14c87] Nobuyoshi Nakada 2024-01-16 13:13:16 UTC

spec/ruby/default.mspec の先頭行にファイルフォーマットを指定する editor 用の modeline のコメントを追加しています。

[ade56737e2] tompng 2024-01-15 17:44:53 UTC

String#<< で receiver の文字列の coderange がもともと ENC_CODERANGE_BROKEN だった時に ENC_CODERANGE_UNKNOWN にリセット(?)するようにしています。内容によっては valid_encoding? が true になるようなバイト列になることもあるからということみたいです。

[6283ae8d36] Nobuyoshi Nakada 2024-01-16 14:59:55 UTC

拡張ライブラリ stringio で StringIO への書き込み時にも ade56737e2273847426214035c0ff2340b43799a と同様に必要に応じて coderange をリセット(?)するようにしています。

[2bf9970101] Alan Wu 2024-01-16 21:24:54 UTC

YJIT の --yjit-stats で収集する統計情報のカウンタのメソッド呼び出し時のブロック引数の指定によるキャンセルのカウンタをさらに細かく呼び出し形式ごとに分割しています。

[4e2eca3be0] Hiroshi SHIBATA 2024-01-11 02:32:49 UTC

標準添付ライブラリ base64 を削除して bundled gems に変更しています。

[05e798269f] Hiroshi SHIBATA 2024-01-11 02:33:40 UTC

base64 の削除と bundled gems 化に伴ない doc/maintainers.md と doc/standard_library.rdoc の記述のセクションも移動しています。

[afb30eb265] Hiroshi SHIBATA 2024-01-11 02:34:25 UTC

rubyspec で base64 のテストを 3.3 以前でのみ動くように version による guard を追加しています。

[42aa24a24c] Hiroshi SHIBATA 2024-01-16 08:25:44 UTC

tool/sync_default_gems.rb から base64 の対応項目を削除しています。

[6c016a4197] Hiroshi SHIBATA 2024-01-16 10:07:10 UTC

base64 の default gems からの削除に伴ない bundler のテスト用の gemfile への追加や $LOAD_PATH への追加対象に入れるなどの対応。

[88bb09b3be] git 2024-01-16 23:29:01 UTC

NEWS に base64 の bundled gems への移動について追記しています。

[b4ed5b7dfe] Takashi Kokubun 2024-01-16 23:54:17 UTC

リポジトリからのビルド時に利用する BASERUBY の最低バージョンを 2.7.0 に引き上げています。 https://github.com/ruby/ruby/pull/9566 [ruby-core:97355] [Misc #16671]

[cf8fb94295] Hiroshi SHIBATA 2024-01-17 00:01:56 UTC

GitHub Actions で rubyspec のために環境変数 CHECK_LEAKS を設定していたのはデフォルトでセットされるようになったので不要になり削除しています。

[8ae24e6b08] Colin Kelley 2023-07-19 19:32:12 UTC

拡張ライブラリ psych で YAML に変換時に文字列の 1文字だけの "Y" や "N" も明示的にクオートするようにしています。真偽値として parse されてしまう可能性があるため。 https://github.com/ruby/psych/pull/443

[77593495f7] Colin Kelley 2023-07-19 20:14:10 UTC

拡張ライブラリ psych で 1文字の文字列 "y", "Y", "n", "N" などを変換した時のクオートに関するテストを冗長として削除しています。 https://github.com/ruby/psych/pull/443

[1addb3955c] Mark Young 2023-12-21 10:13:49 UTC

拡張ライブラリ psych の gemspec ファイルに s.metadata['changelog_uri'] のエントリを追加しています。

[e37a37e696] Takashi Kokubun 2024-01-17 01:23:46 UTC

JIT 用の? VM 命令のフラグのひとつ no_gc というのはもう利用していないみたいで削除しています。

[8642a573e6] Takashi Kokubun 2024-01-17 01:31:26 UTC

命令列 ISeq につけるフラグの BUILTIN_ATTR_SINGLE_NOARG_INLINE を BUILTIN_ATTR_SINGLE_NOARG_LEAF と改名しています。

[2c3876be94] "dependabot[bot]" 2024-01-17 02:22:23 UTC

GitHub Actions の workflows で利用している ruby/setup-ruby のバージョンを更新しています。

[bf254b4de1] Nobuyoshi Nakada 2024-01-17 03:39:23 UTC

0abbab9eb16baf0995deaab2fbb3850ace50bdd9 で追加したメモリ使用量の制限を厳しくして起動するテストで 32MB で起動しようとして異常終了した場合は skip するようにしています。

[6b11cfe0bc] "dependabot[bot]" 2024-01-17 02:34:36 UTC

GitHub Actions の独自に定義している actions で利用している actions/cache のバージョンを更新しています。

[4216880261] "dependabot[bot]" 2024-01-17 02:22:18 UTC

GitHub Actions の workflows で利用している actions/cache のバージョンを更新しています。

[6215b5ba98] Nobuyoshi Nakada 2024-01-17 02:26:12 UTC

コマンドラインオプションの引数の処理をするマクロで引数がない時の off-by-one エラーを修正しています。 https://github.com/ruby/ruby/pull/9562

[c68ce6f7f5] Nobuyoshi Nakada 2024-01-15 01:20:16 UTC

tool/leaked-globals でビルド時の C のシンボルが不要に公開されてないかのチェックで拡張ライブラリの静的リンクがされてないかの判定のしかたを修正しているようです。