ruby-trunk-changes 2024-02-29

今日は主に prism 関係の変更がありました。

[48f433fd40] Peter Zhu 2024-02-26 16:50:08 UTC

gc.c の GC.verify_internal_consistency というデバッグ用のメソッド実装で T_ZOMBIE フラグのチェックに異常があった時に GC_ASSERT() で異常終了していたのを標準エラー出力にメッセージを出力だけして処理を続行するようにしています。

[7b69563b36] Peter Zhu 2024-02-26 16:50:21 UTC

48f433fd408f5f493aa0ac4638ee9ab773b8d10c に続いて GC.verify_internal_consistency でのチェック内容に struct RBasic::flags に FL_FINALIZE のビットが立っているにもかかわらず finalizer 用の st_table に対応する要素が存在しないという異常も検出するようにしています。

[742abbf770] Kevin Newton 2024-02-27 13:31:47 UTC

prism を利用した時の ISeq を配列にダンプする時の構造を少し変更しています。

[49aa8d655e] Kevin Newton 2024-02-28 16:02:11 UTC

rubyspec のコマンドラインオプション -v のテストで prism 利用時の差異を吸収するようにしています。

[dcc976add9] Peter Zhu 2024-02-28 15:59:50 UTC

gc.c の rb_gc_id2ref_obj_tbl() という関数を削除して唯一の呼び元に内容を展開して書くようにしています。

[f8355e88d6] Kevin Newton 2024-02-28 17:12:45 UTC

prism 用のコンパイル処理で -r オプションの処理タイミングを変更しているようです。

[5481dbef07] Peter Zhu 2024-02-28 16:15:19 UTC

gc.c の rb_define_finalizer_no_check() という関数が外から使われてないので static 関数に変更しています。

[c5b568bab6] Takashi Kokubun 2024-02-28 18:45:24 UTC

pull request に自動的に reviewer をセットするのに GitHub Actions で necojackarc/auto-request-review というアクションを利用していたのを .github/CODEOWNERS というファイルを置く標準機能を利用するようにしています。 https://github.com/ruby/ruby/pull/10133

[4b92b60f0b] Peter Zhu 2024-02-28 19:54:21 UTC

gc.c の C の配列の初期化に for ループを回していたのを初期化子を使うように変更しています。

[558b58d330] Alan Wu 2024-02-28 19:27:16 UTC

YJIT で C 実装の可変長引数を受け取るメソッドに対して ruby2_keywords_hash フラグの立った Hash を引数として渡した時の処理を修正しているようです。

[f05ad373d8] Alan Wu 2024-02-28 21:21:11 UTC

YJIT の Rust 実装に assertion を追加しています。不具合調査のためのようです。

[51e32523c2] Naoto Ono 2024-02-26 09:47:30 UTC

GitHub Actions の Launchable の利用で警告メッセージ対応のため実行ディレクトリの指定を変更しているようです。

[114c0b71be] Nobuyoshi Nakada 2024-02-29 09:05:00 UTC

tool/lib/test/unit.rb で並列テスト時のエラーになったテストを自動的にリトライする時に失敗したテストのエラー内容を表示するようにしています。

[3f633e57ac] Yuta Saito 2023-12-18 17:55:00 UTC

configure で WASI 版の時に POSTLINK で実行する wasmopt コマンドに --pass-arg=asyncify-ignore-imports というオプションを渡していたのを削っています。