ruby-trunk-changes 2024-03-13

今日は主にスタックオーバーフロー検出で別プロセスから送信されたシグナルへの対処や Module#const_source_location が autoload で読み込み中のスクリプト内でも使えるようにする変更などがありました。

[1e7ee871cb] Peter Zhu 2024-03-07 21:47:32 UTC

スタックオーバーフローの検出のためのシグナルハンドラでシグナルが別のプロセスから送信された場合に誤検出してしまっていたので siginfo_t::si_pid をチェックして他のプロセスからのシグナルの場合は無視するようにしています。

[149a449964] Peter Zhu 2024-03-12 14:58:45 UTC

parse.y の未使用の関数 rb_parser_ary_new() を削除しています。

[5d71880df6] Nobuyoshi Nakada 2024-03-12 13:57:41 UTC

win32/Makefile.sub でコンパイラが VS2013 以降の場合、リンカ用のフラグに -manifest:embed,ID=2 を追加するようにしています。

[a9eb0400c2] Takashi Kokubun 2024-03-12 18:01:30 UTC

コマンドラインオプションのテストで YJIT が有効かどうか判定するメソッドで RubyVM::YJIT が定義されているかどうかも defined? でチェックするようにしています。 CRuby 本体のテストなので古い ruby は気にしなくていいけどと思ったけど RubyVM::YJIT が定義されるかどうか自体ビルド時のオプションによるので。

[c3915a0741] Takashi Kokubun 2024-03-12 17:58:45 UTC

Symbol#inspect の GC 関連のテスト test_inspect_under_gc_compact_stress を YJIT が有効な時は skip するようにしています。

[97b5f35ac4] Takashi Kokubun 2024-03-12 18:06:04 UTC

GitHub Actions で Launchable のための処理が失敗した時に workflow 自体はエラーにならないように continue-on-error: true を追加しています。

[19da3b4ecf] Burdette Lamar 2024-03-12 19:14:56 UTC

ruby --help の出力するメッセージを少し変更しています。 https://github.com/ruby/ruby/pull/10198

[22708be0d7] Takashi Kokubun 2024-03-12 20:44:47 UTC

19da3b4ecfb81d937a1bf80e023ebe757111bcb7 の --help のメッセージの変更の再修正。RJIT や YJIT に関するオプションの説明にピリオドを追加しています。

[dec2a8191c] Nobuyoshi Nakada 2024-03-13 02:28:50 UTC

ruby --help オプションのメッセージから --dump=prism_parsetree の説明は既になくなっているオプションなので削除しています。

[5732e83cc1] "dependabot[bot]" 2024-03-13 02:37:33 UTC

GitHub Actions の workflows で利用している github/codeql-action アクションのバージョンを更新しています。

[7de60d6b89] Naoto Ono 2024-03-13 02:53:34 UTC

GitHub Actions の Launchable のための専用の action で launchable verify コマンドのエラーステータスを無視するようにしています。

[8c81a6bd61] "dependabot[bot]" 2024-03-13 03:03:51 UTC

GitHub Actions の独自アクションの実装で使っている actions/checkout アクションのバージョンを更新しています。

[0b7487b44e] Charles Oliver Nutter 2024-03-13 04:46:49 UTC

拡張ライブラリ stringio のテストで大きすぎる offset を StringIO#pos= で設定するテストで JRuby の実装では書き込みした時ではなく pos を設定した時点で例外が発生すると少し挙動が異なるのでどちらの例外も捕捉するように assert_raise のブロックの範囲を広げています。 https://github.com/ruby/stringio/pull/85

[a5c5f83b24] Jean Boussier 2024-01-16 08:33:16 UTC

Module#const_source_location が autoload で読み込まれるスクリプト内で定義される Module の場合 autoload で読み込まれたスクリプト内からでも Module#const_source_location で autoload の設定している箇所が返されるようにしているようです。 [ruby-core:116223] [Bug #20188]