ruby-trunk-changes 2024-03-22

今日は主に例外のバックトレースから rescue 節や ensure 節のエントリを消す変更や構造体 rb_io_t を隠すのをやめる(revert する)変更などがありました。

[15dc3aaa31] Alan Wu 2024-03-20 20:21:04 UTC

メソッド呼び出し時の引数の処理でキーワード引数の複製が不要なのにしているケースがあったのを修正しているようです。

[0546764c30] Peter Zhu 2024-03-21 18:12:06 UTC

NEWS の frozen_string_literal の指定がない時の chilled string の deprecated 警告の追加についてのエントリのチケット参照がリンクになるようにしています。 [Feature #20205]

[75d9019e6f] Peter Zhu 2024-03-21 18:14:25 UTC

NEWS の Exception#set_backtrace の引数に受付けるオブジェクトの拡張についてのエントリのチケット参照がリンクになるようにしています。 [Feature #13557]

[49eddad77e] Takashi Kokubun 2024-03-21 23:44:56 UTC

GitHub Actions の UbuntumacOS 版の workflow での matrix の書きかたを変更しています。 https://github.com/ruby/ruby/pull/10327

[35fe4b0480] Kazuhiro NISHIYAMA 2024-03-22 01:08:08 UTC

NEWS のチケット参照のリンク化のための footnote の記述順をソートしています。

[b4d73e9f80] Samuel Williams 2024-03-22 01:56:02 UTC

構造体 struct rb_io の定義を include/ruby/io.h から削除していたのを revert しています。いくつかの gem が依存していたため。 https://github.com/ruby/ruby/pull/9568 https://github.com/ruby/ruby/pull/10283 [ruby-core:110300] [Bug #19057]

[c5045830b7] yui-knk 2024-03-21 23:17:51 UTC

同梱されている Lrama のバージョンを 0.6.4 に更新しています。

[235aa7ad63] Nobuyoshi Nakada 2024-03-22 05:06:55 UTC

ext/extmk.rb で Proc オブジェクトの引数に Kernel#proc で生成した Proc オブジェクトを引数として渡していたところをブロックとして渡して Proc オブジェクトのブロックパラメーターでブロック引数として受け取るようにリファクタリングしています。

[af88ca4c07] Nobuyoshi Nakada 2024-03-22 05:09:12 UTC

ext/extmk.rb で --with/--without オプションに default gems の gem 名を指定できるようにしているようです。

[2c4170ea21] Nobuyoshi Nakada 2024-03-22 08:17:29 UTC

GitHub Actions の Wasm/WASI 版での configure 時に --with-ext オプションから bigdecimal と fiber、gdbm、nkf、racc/cparse などを削除しています。 bundled gems になっているものや既に bundled gems でもないものの拡張ライブラリを static link しようとしているけどこれは未サポートなので。

[055613fd86] Nobuyoshi Nakada 2024-03-22 09:18:35 UTC

Time のタイムゾーン計算する時に wideval_t の値を split_second() を呼んでいましたがこの関数の第3引数は VALUE* 型なのに wideval_t * を渡していたのでその中身の wdivmod() を直接呼ぶように修正しています。

[127d7a35df] Nobuyoshi Nakada 2024-03-22 09:20:13 UTC

thread.c の consume_communication_pipe() や rb_thread_sched_destroy()、th_has_dedicated_nt()、waitfd_to_waiting_flag() といった関数の宣言に MAYBE_UNUSED() をつけて未使用の時の警告を抑制するようにしています。 THREAD_MODEL=none にしてビルドした時に利用されないのでその時のためみたいです。

[e2a9b87126] Nobuyoshi Nakada 2024-03-22 09:53:44 UTC

rb_thread_sched_destroy() という関数はそもそも未使用だったようなのでコメントアウトして宣言も削除しています。

[74995a1a77] Benoit Daloze 2024-03-21 19:49:50 UTC

例外の backtrace のフレームから rescue 節や ensure 節に対応する行を削るようにしているようです。言われてみればちょっと冗長な気はしますね。しかし割と大きな変更なので NEWS のエントリはあったほうがよさそう。 [ruby-core:116819] [Feature #20275]

[d85c24058d] Artur 2024-03-22 11:34:44 UTC

irb の rdoc 用コメントから irbrc を読み込む優先順序の記述内の .config/irb/irbrc という行を削除しています。 https://github.com/ruby/irb/issues/904 https://github.com/ruby/irb/pull/906