ruby-trunk-changes 2024-04-08

今日は Enumerator が内部で作成する Fiber を non-blocking Fiber にする変更や標準添付ライブラリ tmpdir の例外メッセージの強化などがありました。

[5d1702e01a] Samuel Williams 2024-04-07 12:49:01 UTC

余分な変更が混ざってしまったため一度 revert した dfa0897de89251a631a67460b941cd24a14c9b55 の Enumerator 用の Fiber の作成時に non-blocking Fiber にする変更を再度入れています。 https://github.com/ruby/ruby/pull/10481

[4dd9e5cf74] Nobuyoshi Nakada 2024-04-06 08:45:58 UTC

オブジェクトの型をチェックして RUBY_ASSERT() で異常終了させるのをまとめたマクロ RUBY_ASSERT_BUILTIN_TYPE() を定義して使うようにリファクタリングしています。

[6f7e8e278f] yui-knk 2024-04-06 09:51:20 UTC

node.c の rb_node_init() にて NODE の struct RNode::flags に T_NODE をセットしていたのをやめています。NODE はもうオブジェクトの一種として扱われなくなったため?

[2e153fd037] "dependabot[bot]" 2024-04-08 02:59:44 UTC

GitHub Actions の workflows で利用している github/codeql-action アクションのバージョンを更新しています。

[19f4b06b9d] Reznov 2024-04-08 03:51:32 UTC

整数オブジェクトの指定した基数での表記した時の文字数を計算する rb_fix_digits() のループで基数より小さい数になったらもうループを打ち切っていいので 1つループを回る回数を減らすちょっとした最適化(?)。

[76914d474d] Masataka Pocke Kuwabara 2024-04-08 03:41:29 UTC

rubygems の再定義する require での default gems/bundled gems の警告のための lib/bundled_gems.rb で呼び元の特定のために caller_locations を呼び出してバックトレースを検索する処理で nil が返ってきた時の対応を追加しています。 -r オプションで暗黙的に require した場合に発生しうるみたいです。

[76efed65bd] Hiroshi SHIBATA 2024-04-08 07:20:15 UTC

76914d474d93b7485973c3bca4fa43b59f5bd383 の require の警告の修正に対応したテストを追加しています。

[8217fbf4bd] Nobuyoshi Nakada 2024-04-08 09:29:13 UTC

標準添付ライブラリ tmpdir でディレクトリに誰でも書き込みができる権限がついていた時の例外メッセージに問題になったパスを埋め込むようにしています。

[49b31c7680] Étienne Barrié 2024-04-08 10:41:55 UTC

struct RString 構造体のコメントのフラグの説明に chilled string 用のビットフラグ STR_CHILLED の項目を追記しています。 [ruby-core:116382] [Feature #20205]