ruby-trunk-changes 2024-06-04

今日は主に ruby の man ページへの環境変数の説明の追記などがありました。

[5d33ff36dc] Hiroaki Osawa 2024-06-03 14:05:45 UTC

標準添付ライブラリ reline の履歴検索の時のカーソルの動きを修正しています。 https://github.com/ruby/reline/pull/714

[1ca4c8b41f] Nobuyoshi Nakada 2024-06-03 10:57:01 UTC

ruby の man のマークアップ(っていうのかな)を修正しています。

[589764b1c9] Nobuyoshi Nakada 2024-06-03 11:07:16 UTC

ruby の man の環境変数の記述に GC の調節関連の環境変数を追加しています。

[c25f653047] Nobuyoshi Nakada 2024-06-03 11:18:28 UTC

ruby の man にさらに環境変数 RUBY_SHARED_FIBER_POOL_FREE_STACKS について追記しています。

[0fb2147284] Nobuyoshi Nakada 2024-06-03 11:35:21 UTC

ruby の man にさらに環境変数 RUBY_IO_BUFFER_DEFAULT_SIZE について追記しています。

[c08783f398] Nobuyoshi Nakada 2024-06-03 11:45:31 UTC

ruby の man の環境変数 RUBY_GC_HEAP_INIT_SLOTS について書かれていたところを現在の実装に合わせて RUBY_GC_HEAP_%d_INIT_SLOTS と slot サイズの異なる heap ごとの設定になったことについて追記しています。

[2192b0eaa0] Nobuyoshi Nakada 2024-06-03 12:34:02 UTC

ruby の man に環境変数 RUBY_FREE_AT_EXIT について追記しています。

[fa8984df2e] Nobuyoshi Nakada 2024-06-03 14:05:47 UTC

ruby の man に環境変数 RUBY_MAX_CPU と RUBY_MN_THREADS について追記しています。

[7aa1bca2c9] Nobuyoshi Nakada 2024-06-03 14:06:16 UTC

ruby の man に環境変数 RUBY_PAGER と PAGER について追記しています。

[ba01d15cf5] tomoya ishida 2024-06-03 14:28:29 UTC

標準添付ライブラリ reline の端末入出力の環境ごとの実装を切りかえるのに使う Reline::IOGate という定数を動的に remove_const して再代入していたのをやめています。 multi Thread で問題になりそう……と思ったら後で revert されているようです。 https://github.com/ruby/reline/pull/659

[17b89849c6] Nobuyoshi Nakada 2024-06-03 07:54:05 UTC

vm_insnhelper.c のメソッド探索の vm_search_method_slowpath0() という関数で debug counter を有効にしてビルドしている場合の callcache のキャッシュミスの判定の不具合で異常終了することがあったのを修正しています。

[9d6b8806a4] John Hawthorn 2024-06-03 06:39:36 UTC

ISeq のオブジェクトの GC の mark 処理 rb_iseq_mark_and_move() で struct rb_iseq_constant_body::call_data の要素に元から empty cc が入っていた時に再度 rb_vm_empty_cc() を代入していたのをやめています。 rb_vm_empty_cc() はグローバル変数へのポインタを返すので同じ値が代入されるだけですが、不要な書きこみで Copy-on-Write でメモリページの複製が起きるのでそれを抑制するためとのこと。正直ここを対処して本当に意味があるほど効くのかなという気もしますが。

[520ab22725] John Hawthorn 2024-06-03 06:40:24 UTC

同じく T_IMEMO の GC 処理の関数 rb_imemo_mark_and_move() でも同じ値の代入を抑制するようにしています。

[a8f5284045] Takashi Kokubun 2024-06-03 23:09:02 UTC

bundler のテストで CI で失敗しているものを一時的に skip するようにしています。

[6e84ac2359] Takashi Kokubun 2024-06-03 23:11:33 UTC

ba01d15cf5db96933905d669c68f5cc0cd6910b8 の reline の出力まわりの変更を revert しています。 CI で bundler のテストが失敗しはじめたためとのこと。

[372531f3bc] Takashi Kokubun 2024-06-03 23:13:28 UTC

a8f5284045e3aba1b45691142e5c01bf1d24d519 で一時的に skip した bundler のテストを戻しています。 6e84ac2359c8fc8cb686ef4644b9cae26cd5ab9e で reline の変更を revert したことで直ったためみたいです。

[e7e83a313c] Takashi Kokubun 2024-06-03 23:50:42 UTC

bootstraptest の文法のテストで RJIT を有効にするとたまに失敗するものを RJIT が有効な時に除外するようにしています。

[c4056b0e43] Alan Wu 2024-06-03 22:40:51 UTC

bootstraptest の YJIT のテストに特定の条件で空の配列を *ary のように splat してメソッドの引数に渡した時のテストを追加しています。 6c8ae44a388e5c03b7db90376af3652007b574e8 の YJIT の修正に対応したテスト追加。

[255ca83fb8] "dependabot[bot]" 2024-06-04 02:14:35 UTC

GitHub Actions の workflows で利用している ruby/setup-ruby アクションのバージョンを更新しています。

[c5ae432ec8] Jean Boussier 2024-05-31 07:59:09 UTC

拡張ライブラリ json の古い ruby 向けの preprocessor 分岐を削除しています。また rb_gc_mark_maybe() の利用を rb_gc_mark() に改めています。

[3eda59e975] Hiroshi SHIBATA 2024-06-04 03:40:08 UTC

拡張ライブラリ strscan に upstream から最新版をマージしています。

[9c4a28b826] Benoit Daloze 2024-04-15 10:57:13 UTC

拡張ライブラリ json の TruffleRuby 向けの pure ruby 実装の generator を利用するように extconf.rb に分岐を追加しています。

[8080cb7090] Hiroshi SHIBATA 2024-06-04 06:00:47 UTC

doc/strscan/strscan.md の行末の空白除去。

[7bc4b5f17f] Hiroshi SHIBATA 2024-06-04 06:56:38 UTC

拡張ライブラリ win32ole の gemspec ファイルの spec.extensions のセットを追加しています。

[bdcdeb7918] Nobuyoshi Nakada 2024-06-04 08:55:15 UTC

ruby の man に markdownマークアップが書かれてしまっていたのを修正しています。

[1ac3a71d66] Nobuyoshi Nakada 2024-06-04 09:01:58 UTC

ruby の man の環境変数 RUBY_GC_HEAP_%d_INIT_SLOTS の説明に環境変数の数字部分は 0-4 の範囲があると追記しています。

[f365bef0c7] Hiroshi SHIBATA 2024-06-04 07:52:03 UTC

require で警告を出力するための lib/bundled_gems.rb で拡張ライブラリの win32ole について bundled gems への変更に先立ち 3.5 以降警告を出力するようにしています。

[8ff5458c2e] Hiroshi SHIBATA 2024-06-04 07:55:48 UTC

require で警告を出力するための lib/bundled_gems.rb で EXACT という定数のエントリのうち SINCE と重複しているものは削って SINCE と同時にチェックするようにしています。

[892849ac98] Hiroshi SHIBATA 2024-06-04 08:53:49 UTC

Thread のテストで gettid(2) を利用するテストで fiddle を利用して関数を取得していたのをテスト用の拡張ライブラリを導入してこれを経由して gettid() を呼ぶように変更しています。

[a8c1ef6a60] tomoya ishida 2024-06-04 12:09:07 UTC

irbIRB::InputMethod の rdoc のドキュメント表示のためのダイアログの Proc オブジェクトのブロックで Alt-d の入力を検出するためのキーコードとして Reline::Key.new を利用していたところを削除しています。 https://github.com/ruby/irb/pull/963