ruby-trunk-changes 2024-07-17

今日は主に標準添付ライブラリのテスト時に使うダミーサーバーの fd leak 修正や ISeq へのコンパイル時に不要な return 文に対応する命令を削る変更などがありました。

[db3472d84c] Peter Zhu 2024-07-12 15:38:38 UTC

common.mk の make shared-gc ターゲットで GC 実装の共有ライブラリをビルドする時に -DBUILDING_SHARED_GC オプションを渡すようにしています。また -I. を削っています。

[93489d536b] Peter Zhu 2024-07-12 15:38:42 UTC

gc/default.c で db3472d84c0e348fd0774a122281b0d7e5bf6352 で make shared-gc の時に渡すようにしたマクロ定義 BUILDING_SHARED_GC を使って probe.h の利用を共有ライブラリとしてビルドする時にはやめるようにしています。

[60d3ed5043] Nobuyoshi Nakada 2024-07-16 10:58:50 UTC

ISeq へのコンパイル時に到達できない箇所の return を削るようにしています。 [ruby-core:117714] [Bug #20457]

[4fe3082b63] Peter Zhu 2024-07-16 13:55:48 UTC

gc/default.c のコメントの typo 修正。

[4a4e1bf357] Stan Lo 2024-07-16 15:58:08 UTC

標準添付ライブラリ irbIRB の特異メソッドの定義に receiver を指定した def IRB.xxx のような宣言を使ってたのを class << self で特異クラス用の class 文を開いて定義するスタイルに変更しています。 https://github.com/ruby/irb/pull/981

[e3c5d73e0f] Kevin Newton 2024-07-16 18:41:42 UTC

AST のテストの一部を prism を利用時に skip するようにしています。

[c4a021ef96] Kevin Newton 2024-07-16 19:13:55 UTC

sample/prism/ というサブディレクトリを作成して prism 関係のサンプルをこの下に移動しています。

[c083a3ffcd] Peter Zhu 2024-07-16 13:41:10 UTC

Ractor の解放処理時に rb_gc_ractor_cache_free() の呼び漏れがあったメモリリークを修正しています。

[dabb6c49aa] Jeremy Evans 2024-07-17 02:20:17 UTC

dir.c の getattrlist(2) および fgetattrlist(2) の呼び出し時に GVL を解放するようにしています。 [ruby-core:118347] [Bug #20587]

[371790165f] Iskren 2024-07-17 02:42:29 UTC

Range クラスの rdoc 用コメントに beginless range を Array#[] の引数に使った時のサンプルを追記しています。

[05502c1dda] Nobuyoshi Nakada 2024-07-17 03:00:27 UTC

dabb6c49aa561ba8a222e8b9baf2cbf2e1a1608d の続きで GVL 解放して getattrlist()/fgetattrlist() を呼ぶための処理の構造体の初期化を初期化子を使うマクロとして切り出しています。

[03a0ade90d] Nobuyoshi Nakada 2024-07-17 06:16:21 UTC

util.c の ruby_getcwd() という代替実装? の一時バッファの解放で呼ぶ関数の間違いを修正しています。

[2b3bfbc4c7] Naoto Ono 2024-07-17 07:03:19 UTC

GitHub Actions の独自アクションの Launchable 用のアクションで python のパスを通すための処理の処理を macOS でのみ実行するようにしています。

[f4c642edb1] Hiroshi SHIBATA 2024-07-16 02:44:20 UTC

標準添付ライブラリ net/http のテスト用のダミーサーバーで TCPServer の close 漏れがあったのを修正しています。

[76386ba1c0] Hiroshi SHIBATA 2024-07-16 12:03:58 UTC

同様に rubygems のテスト用のダミーサーバーでも OpenSSL::SSL::SSLServer の close 漏れがあったのを修正しています。

[e55bae4a67] Hiroshi SHIBATA 2024-07-16 12:05:50 UTC

同じく rubygems のテスト用のダミーサーバーの TCPServer の close 漏れを修正しています。

[2a12e4ffec] Hiroshi SHIBATA 2024-07-17 03:49:36 UTC

標準添付ライブラリ net/http や open-urirubygems のテストでダミーサーバーを閉じる前に少し sleep を追加しています。

[af60317861] Hiroshi SHIBATA 2024-07-17 05:23:59 UTC

標準添付ライブラリ open-uri のダミーサーバー用のメソッドの with_https で受付けるブロックのブロックパラメーターから未使用なものを削除しています。

[3f65df48bd] Yusuke Endoh 2024-07-17 07:11:22 UTC

TracePoint の :a_call イベントのテストでデバッグのために発火したイベントの履歴を記録して assertion のエラー時のメッセージに埋め込むようにしています。

[58aebcbce1] Hiroshi SHIBATA 2024-07-17 08:47:37 UTC

2a12e4ffec99f1e7e83b3b2bdfbec1ace2b1202frubygems のテストの変更で rubocop の指示に従って正規表現マッチに =~ でなく Regexp#match? を利用するようにしています。

[3c3cce13c6] David Rodríguez 2024-07-09 17:13:59 UTC

bundler の bundle lock --add-platform の不具合修正。