ruby-trunk-changes 2024-10-08

今日は拡張ライブラリ json の upstream の変更への対応や json の更新、拡張ライブラリ win32 から win32-sspi を独立したリポジトリに分離する(標準添付からはずす)変更などがありました。

[ef7d7ee723] Nobuyoshi Nakada 2024-10-07 13:00:31 UTC

GitHub Actions で GitHub の pull request のラベルで Documentation がついていたら実行を抑制しようとしていたところで contains() による判定を "Documentation" 全体を指定するようにしています。引数が object filter というものになってて配列みたいなものなので、文字列の部分一致ではなくて要素に含まれるかの判定なので全体一致している必要があったようです。

[9ee0e11274] Jean Boussier 2024-10-05 20:59:54 UTC

NEWS に [Bug #20433] の Hash#inspect の表示の変更について追記しています。

[216d087f50] Peter Zhu 2024-10-05 17:58:34 UTC

gc/gc.h の共有ライブラリ化した GC 実装のための関数定義などの部分で局所的にコンパイラの警告オプション -Wunused-function を無効化するように #pragma を追加しています。提供はしていても実際に使われない可能性があるため。

[a6cf132475] Peter Zhu 2024-10-07 14:47:30 UTC

c32fd1b5ed6709dfbed3d19cac881886576e231bvm_objtostring() に ASAN 利用時に rb_bug() で異常終了させるデバッグ用コードを入れてたのを revert しています。 6acf03618a937f5302fbd3043f9c3420a49f8cb3 が対応した修正だったようです。

[a90861340a] David Rodríguez 2024-09-30 10:36:40 UTC

bundler でコマンド実行時に Windows 環境で実行ファイルが "bundle.bat" だった時の対応を追加しています。

[35711903f2] Takashi Kokubun 2024-10-07 17:07:23 UTC

YJIT 用のオプションとして --yjit-mem-size というのを追加して、JIT による実行コードのためのメモリ領域だけでなく他のメモリ消費も含めたメモリ消費量の目安を指定できるようにしています。 https://github.com/ruby/ruby/pull/11810

[05d3b727d6] Burdette Lamar 2024-10-07 19:21:47 UTC

Array#permutation の rdoc 用コメントを手直し。 https://github.com/ruby/ruby/pull/11802

[8c7e291dd8] Jean Boussier 2024-10-07 23:45:16 UTC

doc/ChangeLog/ 配下の過去の ChangeLog や doc/maintainers.md などで default gem の json の upstream の参照を ruby/json に変更しています。過去の ChangeLog とかは記録なので変えるのがいいのかちょっと微妙な気はしますが。

[b9b06df3bf] "dependabot[bot]" 2024-10-08 02:19:22 UTC

GitHub Actions の独自アクションで利用している actions/cache アクションのバージョンを更新しています。

[24621df43e] "dependabot[bot]" 2024-10-08 02:27:49 UTC

GitHub Actions の wasm workflow で利用している actions/upload-artifact アクションのバージョンを更新しています。

[f6494276f5] "dependabot[bot]" 2024-10-08 02:28:06 UTC

GitHub Actions の workflows で利用している github/codeql-action アクションのバージョンを更新しています。

[f35e97bfa4] "dependabot[bot]" 2024-10-08 02:45:54 UTC

GitHub Actions の独自アクションで利用している actions/checkout アクションのバージョンを更新しています。

[bad4ad63bf] Jean Boussier 2024-10-07 12:21:58 UTC

拡張ライブラリ json の .gemspec ファイルの homepage などのリンク先の GitHub の URL を更新しています。

[6e47968929] "Luke T. Shumaker" 2024-02-23 03:51:28 UTC

ちょっとよくわからないのですが拡張ライブラリ jsonJSON エンコードされた文字列内の \uXXXX のようなエンコーディングを扱うために cvtutf-make というツール? から生成されたコードが埋め込まれてたみたいなのですが、それを削除しています。 convert_UTF8_to_JSON() とか convert_UTF8_to_JSON_ASCII() という関数がなにもしない関数になってるけど、いいのかな、と思ったら次のコミットで再実装されていました。おそらくなんらかのライセンスがらみで独自実装に切り替えたということかな?

[74d459fd52] "Luke T. Shumaker" 2024-02-23 03:51:28 UTC

ということで 6e47968929f2ee77376d28a6561266d8f8e3a4f7 で削除した拡張ライブラリ json での Unicode の encode を処理するコードを再実装しています。

[ea9d34082f] Jean Boussier 2024-10-08 01:27:29 UTC

74d459fd52ef85f92f7c20819afcc4ffcf11714d の拡張ライブラリ json の再実装部分の警告抑制のための変数の型の変更。

[8fdd3d0ed6] Jean Boussier 2024-05-09 12:21:17 UTC

拡張ライブラリ jsonJSON.dump の strict キーワード引数のテストのテストケースを追加しています。

[718c4f7e1e] Jean Boussier 2024-10-08 01:43:36 UTC

拡張ライブラリ json で String#to_json の Encoding に対して不正な文字列の時のテストを追加しています。 https://github.com/flori/json/issues/344

[8a79f345a2] Hiroshi SHIBATA 2024-10-08 02:44:12 UTC

拡張ライブラリ json の C のソースコードのコメント部分に § というマルチバイト文字が含まれていたので削っています。古いコンパイラをサポートするため ruby 本体では C ソースコードには含められないのでしたね。

[fe33475605] Hiroshi SHIBATA 2024-10-08 03:22:23 UTC

test/json/json_generator_test.rb の行末の空白除去。

[c684164534] Hiroshi SHIBATA 2024-10-08 03:48:03 UTC

拡張ライブラリ json のヘッダファイルでの bool 型の定義の部分をより移植性の高い書きかたに修正しています。

[63149cad81] Hiroshi SHIBATA 2024-10-08 06:23:32 UTC

標準添付ライブラリ resolv のテストで IPv4 のテストの時に明示するため Resolv::DNS.open のキーワード引数 use_ipv6: false を渡すようにしています。

[638b4468b8] Hiroshi SHIBATA 2024-10-08 06:24:13 UTC

63149cad81e346b8e5cd3d6058e0dfaf4fded731 の変更が有効になるように標準添付ライブラリ resolv で Resolv::DNS#use_ipv6? が呼ばれた時に未初期化だったら Resolv::DNS::Config#lazy_initialize を呼び出すようにしています。

[02d4703eed] Hiroshi SHIBATA 2024-10-08 07:27:52 UTC

拡張ライブラリ win32 の一部として同梱されていた ext/win32/lib/win32/sspi.rb というファイルを削除しています。独立したリポジトリとして切り出すようにしたようです。 [ruby-core:119390] [Feature #20775]