ruby-trunk-changes 2024-12-14

今日は Proc#dup の不具合修正や拡張ライブラリ socket の Socket.tcp_fast_fallback= メソッドの新規追加などがありました。

[6cde41bc52] Camden Narzt 2024-12-11 19:29:39 UTC

bundler で指定のバージョンの bundler で起動しなおす処理で自分自身のコマンド名を $PROGRAM_NAME という変数を使っていたのを Process.argv0 を利用するように修正しています。

[92dd9734a9] Peter Zhu 2024-12-12 19:03:07 UTC

Proc#dup で複製した Proc オブジェクトの env の複製が不足していて複製元が GC で回収されると解放後のメモリ領域を参照してしまう可能性があった不具合を修正しています。 [ruby-core:120223] [Bug #20950]

[598c6cfe80] Stan Lo 2024-12-13 16:13:16 UTC

標準添付ライブラリ rdoc のバージョンを 6.9.0 に更新しています。

[682d2a0cf6] git 2024-12-13 16:14:28 UTC

NEWS の default gems のバージョンリストの rdoc のバージョンを更新しています。

[562b9fc525] Stan Lo 2024-12-13 17:08:28 UTC

標準添付ライブラリ irb の内部的クラスに rdoc の :nodoc: タグをつけてドキュメント化を抑制しています。 https://github.com/ruby/irb/pull/1047

[a5f3a01375] Kouhei Yanagita 2024-12-13 18:25:27 UTC

Array#fetch_values の rdoc 用コメントのサンプルコードの結果表示のミスを修正しています。 https://github.com/ruby/ruby/pull/12337

[89c8d6487c] Alex Rocha 2024-12-13 18:27:20 UTC

Array の shuffle/shuffle! などいくつかのメソッドの rdoc 用コメントの英文法の修正。 https://github.com/ruby/ruby/pull/12340

[5ed1dac21e] Alan Wu 2024-12-13 19:21:15 UTC

non-blocking Fiber のための Scheduler が備えるべきインターフェースを説明するための rdoc によるドキュメント化のためのコメントとダミーのメソッド定義(コメントアウトされている)に #blocking_operation_wait メソッドのエントリを追加しています。

[ba304ec029] Alan Wu 2024-12-13 19:21:15 UTC

NEWS のいくつかのメソッドをコードブロック用にバッククオートで囲んでたのをやめてクロスリファレンス化しています。

[c3b0679241] Alan Wu 2024-12-13 18:26:27 UTC

NEWS に String の単項演算子メソッド #+@ の挙動の変更について追記しています。 [ruby-core:116382] [Feature #20205]

[880a90cf2e] Alan Wu 2024-12-13 18:41:07 UTC

String#+@ の rdoc 用コメントでも chilled string も複製することを追記しています。 [ruby-core:116382] [Feature #20205]

[1cf32b2d7f] John Hawthorn 2024-11-13 17:51:56 UTC

M:N Threads を有効にしてビルドした時に rb_thread_t::sched::finished に true をセットするところに決して到達せず Thread が回収されない? という不具合を修正しているようです。 [ruby-core:118620] [Bug #20638]

[211857f48f] Stan Lo 2024-12-13 22:59:24 UTC

Array クラスの rdoc 用コメントのリンクミスの修正。

[77016a7b43] Stan Lo 2024-12-14 01:19:22 UTC

String クラスの rdoc 用コメントの主に英文法の修正。

[9f924e2f13] Misaki Shioi 2024-12-14 06:51:19 UTC

拡張ライブラリ socket の Happy Eyeball V2 の機能を個別の Socket ではなく全体的に on/off するための API Socket.tcp_fast_fallback= を追加しています。また環境変数 RUBY_TCP_NO_FAST_FALLBACK の指定で起動時のこのデフォルト値を決定できるようにしています。環境変数は拡張ライブラリ socket の初期化関数呼び出し時に効くので最初に require "socket" をする時点のものが使われます。名前の通り指定すると無効にする環境変数で "0" 以外の文字列が指定されると Happy Eyeball V2 が無効になります。 https://github.com/ruby/ruby/pull/12257

[70f5c62af1] Nobuyoshi Nakada 2024-12-14 09:01:19 UTC

time.c の rb_Integer() + v2w() の呼び出しを NUM2WV() というマクロに切り出すリファクタリング