数学ガール

数学ガール (数学ガールシリーズ 1)

数学ガール (数学ガールシリーズ 1)

待望の数学ガール。やっと読み終え。実は去年の10月には最終章の「分割数」を残して全て読んでいたのだけど、そこで一旦スタックに積んでしまってから読めなくなった……。

最初は、とりあえず数学部分は軽く流して小説として読もうと思って読み始めましたが、やっぱりこれは数学が芯にあってこその作品なので、ちょくちょく手を動かしながら読まないとツラいものがあります。前半はまだ紙面を追うだけで大丈夫でしたが、10章くらいになると紙とペンの用意が必要でした。わたしにとっては学ぶのに紙に書きちらかすのはどうしても必要なのですよね。

そうそう、この作品の一番のみどころは、そういった「学ぶ方法、姿勢」を素朴に描いていて、そこから「学ぶ楽しさ」を伝えようとしているところ。まあそれに共感できるかどうかはその人次第ではありますが、年を経てから新しいことを学んだ時に「どうして学校でこんな風にこの学問の魅力を伝えてくれなかったの!?」と思うことってとても多いですから、「数学ってこんなに楽しいよ」と伝える書物はいろんな形式のものがあったほうがいいはず。その人にあった形ってものがありますもんね。そして「数学ガール」は敷居の低さはかなりのものですから、特に中学生くらいの人達に触れてほしい書籍です。姪がもうすこし成長したら与えてあげたいと思います。

それから蛇足ながら……やっぱりテトラちゃんはねーわ。わたしはミルカさん派。