ヴィルヘルム・ハンマースホイ 静かなる詩情

上野の国立西洋美術館にて。ヴィルヘルム・ハンマースホイデンマークフェルメールとも言われる画家ですが、わたしは始めてきいた名前です。で同時期にフェルメール展も行なわれているという、タイミングがいいんだかわるいんだかよくわかりません。ただ実際作品を鑑賞した結果、そんなにフェルメールと似てるとは思いませんでしたが。

そういえば公式サイトの妙な充実っぷりがちょっとおもしろいです。Twitter を使って情報発信しているとか、ブログパーツがあったり。紹介記事も多い。

また多くの作品の舞台となったハンマースホイの部屋「ストランゲーゼ30番地」を3Dグラフィクスで再現した flash は会場でも観ることができました。下記リンク先の「ハンマースホイの部屋」というメニューです。なかなか楽しいです。アンビエント・オクルージョンっぽいマットな質感がいい雰囲気を出しています。でもきっとテクスチャ技だったりするんだろうなぁ。

www.shizukanaheya.com/ という アドレス だったのですが、残念ながらドメイン失効して FX のサイトになってしまっていたのでリンクは削除(2019-04-24 更新)

「静かなる詩情」という副題は秀逸で、主な作品である室内画を観ていると、たとえ人物が描かれていても、時を止められて動けないというような印象で、しーんと気分が落ち着いてきます。それから室内もですが、風景画を観ていても構図のとりかたがうまくて、カメラの上手な作品をみている時の快感に似たものを感じる作品がちらほらみられました。写実的というのではなくて、構図やきつめのパースなどが。というかむしろ絵画のテクニックから写真が模倣しているのかも。