ruby-trunk-changes r42142 - r42154

今日は URI のエラー処理のちょっとした修正や RGenGC の不要な Shady 化処理削りなどがありました。

naruse:r42142 2013-07-24 01:17:58 +0900

Readline 5.1 + CentOS 5 の組み合わせで拡張ライブラリ readline のテストが止まってしまうことがあるそうで、とりあえずタイムアウトをエラーで抜けるようにしています。

svn:r42143 2013-07-24 01:18:02 +0900

version.h の日付更新。

naruse:r42144 2013-07-24 01:20:03 +0900

r42142 の Timeout のメソッド呼び出しミス修正。

naruse:r42146 2013-07-24 03:00:26 +0900

r42101 で導入した Readline.delete_text のテストを修正しています。 Readline.delete_text でラインバッファを削除した時に Readline.point で取得できる rl_point の値が変化しないという Readline 側の不具合(?)っぽい仕様を追認する assertion を追加しています。 [ruby-dev:45789] [Feature #6626]

ko1:r42147 2013-07-24 08:08:48 +0900

TracePoint のテスト用のスクリプトGC のイベントの取得の回数の検出を厳密にするために、意図しないところで GC が起きないよう GC.enable/disable で GC を on/off するようにしています。

kazu:r42148 2013-07-24 13:53:51 +0900

r42133 の ChangeLogtypo 修正。

nobu:r42149 2013-07-24 15:27:49 +0900

拡張ライブラリ ext/openssl/ossl.c で OpenSSL の関数をスレッドセーフに呼べるようにするためのロック初期化処理で明示的なキャストを追加してコンパイラ警告を除去しています。

nobu:r42150 2013-07-24 17:38:01 +0900

File.expand_path でホームディレクトリの解決に失敗した時などに発生させる例外メッセージのエンコーディングを、メッセージに含めるパス名のエンコーディングを継承するようにしています。

ko1:r42151 2013-07-24 18:42:43 +0900

r42038 で array.c に追加した、Array オブジェクトが shady になる時に記録しておいて終了時にログ出力するデバッグ機能を gc.c に rb_gc_unprotect_logging() 等の名称で移動して Array 以外にも使えるようにしています。

ko1:r42152 2013-07-24 18:57:49 +0900

vm_insnhelper.c で Array オブジェクトの要素を参照しているところで内容は書き変えていないので RARRAY_PTR() から RARRAY_RAWPTR() に変更して不要な Shady 化を消しています。

naruse:r42153 2013-07-24 19:52:15 +0900

標準添付ライブラリ uriURI::Generic#find_proxy で URI が相対的URLだった時に nil への NoMethodError 例外になっていたので明示的にチェックして BadURIError 例外を発生させるようにしています。 [ruby-core:56045] [Bug #8645]

ko1:r42154 2013-07-24 20:59:44 +0900

compile.c でも配列の要素の参照時に書き込みをしていないので RARRAY_RAWPTR() を使って不要な Shady 化を除いています。