ruby-trunk-changes r43037 - r43044

今日は RubyGems脆弱性対策、配列オブジェクトの要素にアクセスするためのマクロの改名などがありました。

nobu:r43037 2013-09-25 09:29:52 +0900

NEWS ファイルに必須キーワード引数の仕様追加について追記しています。

svn:r43038 2013-09-25 09:29:58 +0900

version.h の日付更新。

drbrain:r43039 2013-09-25 09:53:19 +0900

CVE-2013-4363 の対処を含んだ RubyGems の変更をマージしています。細かくは読みませんが gem パッケージの version の解析部分を再度修正している他ちょっとした変更を含んでいますが、バージョンは上がっていません。

ko1:r43040 2013-09-25 15:37:36 +0900

Windows 環境では File::Stat#nlink は常に1 を返す実装になっているため、File.link 後に nkink が 2 以上になることを確認するテストを省略するようにしています。

nobu:r43041 2013-09-25 16:46:20 +0900

標準添付ライブラリ shell/command-processor.rb のテストに Shell::CommandProcessor に渡したのと同名のディレクトリが存在した時のテストケースを追加しています。 [ruby-core:57235] [Bug #8918]

nobu:r43042 2013-09-25 16:58:49 +0900

flonum 対応した時に追加したと思われる rb_float_new() と rb_float_value() を include/ruby/ruby.h から internal.h に移動しています。また公開 API としてこれらのインライン関数を呼び出す API を numeric.c に定義して宣言を include/ruby/ruby.h に追加しているので、同じ関数は呼べます。 inline 関数として提供されるか通常の関数かというところが変わっています。

ko1:r43043 2013-09-25 17:24:34 +0900

RGenGC のための配列オブジェクトのアクセス用マクロ RARRAY_RAWPTR() を RARRAY_CONST_PTR() に改名しています。また構造体オブジェクトのアクセス用マクロ RSTRUCT_RAWPTR() も RSTRUCT_CONST_PTR() に改名しています。 const VALUE * 型の read only のポインタを得るためのものなのでより相応しい名前にしたとのことです。

ko1:r43044 2013-09-25 17:44:09 +0900

README.EXT と README.EXT.ja の RARRAY_PTR()/RARRAY_LEN() の記述を削除して、関数を使ったアクセスを推奨するようにしています。 また rb_ary_store() の記述がなかったので追記しています。 [ruby-core:54939] [Bug #8399]
ドキュメントだけなので [DOC] タグ付きです。