ruby-trunk-changes r44042 - r44051

今日は Hash#reject が返す Enumerator の size メソッドの不具合を修正しています。

charliesome:r44042 2013-12-07 08:25:24 +0900

Struct でメンバーに ? や ! などの記号を持った名前を使えることを確認するテストを追加しています。 https://github.com/ruby/ruby/pull/468

svn:r44043 2013-12-07 08:25:29 +0900

version.h の日付更新。

charliesome:r44044 2013-12-07 08:32:04 +0900

r44042 の ChangeLog エントリのパッチ提供者の名前のスペルがまちがっていたのを修正しています。

nobu:r44045 2013-12-07 10:44:46 +0900

r44042 で追加したテストで assert_true を使っていたところを assert_predicate を使うようにしています。 assert_true は test/unit のメソッドなので minitest のメソッドを使うようにしています。

nobu:r44046 2013-12-07 10:47:22 +0900

r44042 のテストについてさらに assert_same を使って同一のオブジェクトが取得できるかというテストにしています。

nobu:r44047 2013-12-07 11:16:04 +0900

Hash#reject をブロックなしで呼んだ時にできる Enumerator の Enumerator#size メソッドがブロックの評価結果によって変化した数を反映させていない不具合を修正しています。 Hash#rejectdup+reject! のような実装だったのですがこれだと元のサイズが残ってしまうらしくて新規に Hash を生成して rb_hash_foreach() で要素をチェックしてブロックが偽を返した時にその Hash に追加するという実装に変更しています。 [ruby-core:58914] [Bug #9223]

hsbt:r44048 2013-12-07 19:25:33 +0900

標準添付ライブラリ fileutils.rb の未使用のローカル変数を削除しています。 https://github.com/ruby/ruby/pull/463

a_matsuda:r44049 2013-12-07 19:27:27 +0900

拡張ライブラリ tk と標準添付ライブラリ xmlrpc の rdoc コメントの typo 修正。 paramter -> parameter

hsbt:r44050 2013-12-07 19:33:16 +0900

標準添付ライブラリ net/http の Net::HTTPHeader#to_hash の rdoc コメントの修正。ヘッダは複数の値を持てるので配列で値を返すようにサンプルを修正しています。

charliesome:r44051 2013-12-07 22:01:17 +0900

gc_mark_children() で NODE のマーク処理の NODE_CREF の時の構造体メンバのアクセスが u1 や u3 などの実体の名前を使っていたのでマクロとして定義されている nd_clss や nd_next などのメンバ名を使うようにしています。 NODE は3分木構造のノードのような構造体なのですが、その3本のリンクは共用体になっていて u1, u2, u3 という名称で、これが NODE の種類によってそれぞれのメンバの用途が(従って共用体の型も)決まるため、適宜 nd_xxx という名称を #define で定義していて各 NODE の種類を特定した用途ではその名前を使うようにしています。