ruby-trunk-changes 2024-11-29

今日は主に拡張ライブラリ socket の Happy Eyeballs V2 対応の不具合修正、標準添付ライブラリの reline や set のバージョン更新などがありました。

[36ed9c2fc9] Stan Lo 2024-11-28 12:18:06 UTC

標準添付ライブラリ rdoc の gemspec ファイルの spec.files を全てリテラルで列挙するのをやめて一部は Dir.glob を使って動的にファイルリストを取得するようにしています。 https://github.com/ruby/rdoc/pull/1212

[47f8a552f6] Misaki Shioi 2024-11-28 13:39:35 UTC

拡張ライブラリ socket の Happy Eyeballs V2 の実装で利用できる address family が 1つだけの時のメモリリークを修正しています。 https://github.com/ruby/ruby/pull/12199

[afea58a0ef] Mari Imaizumi 2024-11-28 15:22:36 UTC

標準添付ライブラリ reline のバージョンを 0.5.12 に更新しています。 https://github.com/ruby/reline/pull/786

[3e308971ef] git 2024-11-28 15:23:35 UTC

NEWS の default gems のバージョンリストの reline のバージョンを更新しています。

[bd88cffd8c] David Rodríguez 2024-11-11 18:09:29 UTC

bundler のテストで ruby のバージョンによるメッセージの差異を吸収するようにしています。

[2da92388b9] Peter Zhu 2024-11-27 18:16:49 UTC

addr2line.c のインデントのタブを空白に展開。

[803eed6943] Peter Zhu 2024-11-28 16:35:24 UTC

git blame で無視する対象のコミットに 2da92388b948821269b18d6b178a680f17e41750 のタブ展開を追加しています。

[50a34637a4] Yusuke Endoh 2024-11-28 17:16:39 UTC

Random のインスタンスの Marshal.load での読み込み時に不正なポインタを作るケースを例外発生にするように回避しています。

[a5119a3f27] John Hawthorn 2024-11-28 08:59:04 UTC

YJIT の String#dup機械語コードの生成する最適化の実装の前処理漏れの修正。

[a1500eefdb] Nobuyoshi Nakada 2024-11-29 00:12:50 UTC

743a31d639d4c96827b1b17f59c829c1ec31abc3 で rdoc によるドキュメント化の coverage のために追加した doc/time.rb を削除しています。 rubyリポジトリでは不要とのことで、もともと upstream で追加されたものだったのかな?

[60fa8ec701] Hiroshi SHIBATA 2024-11-28 23:15:46 UTC

GitHub Actions の Windows 版 workflow で make test-all までのテストにしていたのを make check (test, test-spec の実行も含む)に拡張しています。

[c392bec8cc] Hiroshi SHIBATA 2024-11-28 23:35:34 UTC

GitHub Actions の Windows 版 workflow でテスト時の並列化のためのオプションに --job-status=normal というのも渡していたのを削っています。なんだっけこのオプション。

[84b14c0385] Hiroshi SHIBATA 2024-11-28 23:46:31 UTC

GitHub Actions の Windows 版 workflow で make check するようになったので make test する step を削除しています。

[ad773b5e99] Nobuyoshi Nakada 2024-11-29 00:44:42 UTC

標準添付ライブラリ time の lib/time.rb の class Time の前にコメントを置いています。 rdoc での coverage のためとのこと。なるほど open class で開いているところでドキュメントが既にあってもコメントがないと減算されてしまうってことみたいですね。

[b910de641b] Nobuyoshi Nakada 2024-11-29 02:08:44 UTC

拡張ライブラリ date の extconf.rb で古い ruby (2.6 以前とかなり前)でビルドする時に -Wno-compound-token-split-by-macro というコンパイラオプションを追加するようにしています。

[43dd9c721f] Nobuyoshi Nakada 2024-11-29 02:12:34 UTC

拡張ライブラリ date で get_d1b() というマクロが変数宣言を含んでいるのでブロックの先頭の宣言部分で呼ばれるように結果を受け取る変数を追加して対応しています。 date はまだ C90? をサポートしている ruby 2.6 をサポートしているので。

[a32981b6b8] Yusuke Endoh 2024-11-29 02:51:29 UTC

node.c の rb_node_buffer_free() で引数の nb の NULL チェックが不要とのことで削除しています。

[f9d0bc22f5] Yusuke Endoh 2024-11-29 02:41:49 UTC

拡張ライブラリ pty でも引数 slave が負の数かどうかのチェックは不要とのことで削っています。

[22e1a8c478] Misaki Shioi 2024-11-29 05:18:09 UTC

拡張ライブラリ socket で TCPSocket.new のオプション :fast_fallback を明示的に指定しなかった時に Socket.tcp_fast_fallback の設定を利用するようにしています。rb_const_get() と rb_ivar_get() を使っていて通常よく通るパスなのでちょっと重そうですね。 rb_cSocket を直接参照するのはまずいのかな。 https://github.com/ruby/ruby/pull/12210

[49d2e79fb0] Misaki Shioi 2024-11-29 09:49:02 UTC

拡張ライブラリ socket で TCPSocket.new の名前解決時の native thread 間の通信のための pipe の fd が close() されずに残る可能性があった不具合を修正しています。 https://github.com/ruby/ruby/pull/12181

[ae85fc7271] Akinori MUSHA 2024-11-29 10:26:58 UTC

標準添付ライブラリ set のバージョンを 1.1.1 に更新しています。

[5067a46502] git 2024-11-29 10:28:26 UTC

NEWS の default gems のバージョンリストに set の項目を追加しています。