ruby-trunk-changes r44432 - r44441

今日は trunk のバージョンが 2.2.0 に更新されました。またキーワード引数と arity についての追加修正と Hash#reject の仕様変更がありました。 Hash#reject は 2.2 ではコピーではなく新たな Hash を返すようになります。

marcandre:r44432 2013-12-26 06:27:48 +0900

r44413 の再修正。無名のキーワードrest引数があるメソッドやブロックの arity の値を負の値にするのではなくてカウントしないようにしています。 [ruby-core:59315] [Bug #8072]

marcandre:r44433 2013-12-26 06:36:19 +0900

デフォルト値なしのキーワード引数が arity へカウントされていなかったので追加しています。 でもこれ +1 しかしていないですね。(必須)キーワード引数はいくつあってもまとめて1個というカウントみたいですね。 [ruby-core:59314] [Bug #9299]

usa:r44434 2013-12-26 10:28:18 +0900

Ruby 2.1 以降のバージョンのつけかたの変更(パッチレベルリリースのかわりに teeny を上げることになったので、パッケージ名などに 2.1.0-pXXX のようにバッチレベルの suffix がつかなくなりました)に対応して tool/merger.rb で svn の tag を打つ機能もバージョンに応じて使うタグ名を変更するようにしています。

usa:r44435 2013-12-26 10:29:51 +0900

r44434 の ChangeLog エントリの1行が長すぎたので改行を追加しています。

matz:r44436 2013-12-26 12:16:32 +0900

version.h の RUBY_VERSION が 2.2.0 に更新されました!

nobu:r44437 2013-12-26 12:53:20 +0900

include/ruby/version.h の API version も更新しました。拡張ライブラリをビルドした時のインストール先のディレクトリが変化するので trunk を継続的にビルドしている人はいろいろインストールしなおしです。

nobu:r44438 2013-12-26 14:25:08 +0900

Hash#reject でレシーバのオブジェクトのクラスやインスタンス変数、デフォルト値をコピーしていた(dup.reject! 相当の動作をしていた)のをやめて、新しい Hash オブジェクトを返すようにしています。 2.1 では警告を出力したうえで元の挙動に留めておいたので 2.2 から変更するということですね。

nobu:r44439 2013-12-26 14:28:24 +0900

r44438 はもともと用意していた切り替えのマクロを変更しただけなので、こちらで実際に 2.1 の挙動用のコードを削除しています。

usa:r44440 2013-12-26 16:11:51 +0900

win32/Makefile.sub で fake.rb の依存関係に version.h を追加しています。 RUBY_VERSION を更新した時に再作成が必要だったそうです。

a_matsuda:r44441 2013-12-26 22:17:48 +0900

標準添付ライブラリ time.rb の rdoc 用コメントの typo 修正。