ruby-trunk-changes r57078 - r57085

今日はマルチバイト文字の不完全な文字の処理の不具合修正やメソッド呼び出しとかっこの間に空白があった時の警告を1行にまとめる変更などがありました。

rhe: r57078 2016-12-14 21:32:42 +0900

rb_enc_ascget で rb_enc_precise_mbclen() の戻り値が unsigned だったためマルチバイト文字を含むエンコーディングでバイト数が足りない時のエラーを処理しそこなっていたのを修正しています。 [ruby-core:78646] [Bug #13034]

usa: r57079 2016-12-15 02:49:26 +0900

win32/mkexports.rb で vsprintf_s_l というシンボルをスキップするため条件分岐の正規表現を変更しています。 VS2015 でのビルドエラーの対応らしいです。 [ruby-dev:49899] [Bug #13033]

svn: r57080 2016-12-15 02:49:27 +0900

version.h の日付更新。

usa: r57081 2016-12-15 02:53:20 +0900

拡張ライブラリ fiddle の Fiddle::Import のテストで VC14 で fprintf のシンボルを扱うのに問題があったみたいで LIBC.fprintf がなかったらテストをスキップするようにしています。

nobu: r57082 2016-12-15 15:22:09 +0900

r56927 でメソッド呼び出しと開きかっこのあいだに空白があった時の警告を追加していましたが、2行にわかれて出るようになっていたので、1行にまとめて出すように変更しています。

hsbt: r57083 2016-12-15 20:00:40 +0900

拡張ライブラリ psych を upstream から 2.2.2 をマージしています。 gemspec ファイルで JRuby 向けの修正だそうです。

hsbt: r57084 2016-12-15 20:00:41 +0900

NEWS ファイルに r57083 の psych 2.2.2 への更新について追記しています。

nobu: r57085 2016-12-15 21:58:59 +0900

ヒアドキュメントの終了マーカーはクオートすることもできる(すると同じ種類のクオートがされているように扱かわれる)のですが、その場合終了マーカーに改行コードが含まれていると警告するようにしています。っていうか改行入ってたらその改行まで含んでマーカーとして認識はするんだ、知らなかった。