ruby-trunk-changes r60603 - r60613

今日は標準添付の rubygems, bundler の upstream からのマージや bundler のテストの Windows 対応、キーワード引数の Hash からの展開渡しの記法の不具合修正などがありました。

hsbt: r60603 2017-11-02 08:29:38 +0900

標準添付している bundler を upstream の bundler-1.16.0 をマージしています。 また make test-bundler で rspec のオプションに --require spec_helper を追加しています。

svn: r60604 2017-11-02 08:30:00 +0900

r60603 の行末の空白除去およびファイル末尾の改行追加。

svn: r60605 2017-11-02 08:30:01 +0900

r60603 の新規作成ファイルの svn property 設定。

svn: r60606 2017-11-02 08:30:03 +0900

version.h の日付更新。

usa: r60607 2017-11-02 12:12:05 +0900

make bundler-precheck でコマンドラインにメタキャラクタ(>)をシングルクオートで括っているところがありましたが、Windows ではシングルクオートではエスケープされないのでダブルクオートに修正しています。

hsbt: r60608 2017-11-02 13:25:37 +0900

rubygems も upstream から 2.7.0 をマージしています。新しい minor version だ!
といってもこのコミットではあまり大きな変更はありません。 http://blog.rubygems.org/2017/11/01/2.7.0-released.html

hsbt: r60609 2017-11-02 13:27:33 +0900

spec/bundler/install/global_cache_spec.rb でオプション引数の後に通常引数を渡しているところがあったので、順序を入れ換えています。

usa: r60610 2017-11-02 13:28:30 +0900

標準添付している bundler のテスト用の spec/bundler/spec_helper.rb で Windows 環境(mingw, mswin)で open3 のかわりに win32/open3 というライブラリ? を使うようにしていたのですが、Windows でも open3 は動くので単に require "open3" するように修正しています。またスクリプト自体のファイルパスをチェックしているところで ":" や "-" が含まれていたらエラーにしているところがあって、これも許可する文字に追加しています。

rhe: r60611 2017-11-02 15:30:18 +0900

Integer.sqrt の実装で xds という配列が未初期化のまま使われる可能性があったので、0クリアを追加しています。

nobu: r60612 2017-11-02 16:52:48 +0900

debug.c のデバッガからシンボルが見えるように enum の型を構造体に入れておく ruby_dummy_gdb_enums にenum vm_call_flag_bits も追加しています。

nobu: r60613 2017-11-02 16:52:49 +0900

メソッド呼び出しで配列の splat とキーワード引数への Hash の splat が重複していた時(m(*[], *{}) のような呼び出し)の時に Hash の展開が行なわれずに Hash 自体が引数として渡されてしまっていた不具合を修正しています。 [ruby-core:83638] [Bug #10856]