ruby-trunk-changes 2020-04-11

今日は MSVC でのビルド時の _MSC_VER のチェックの緩和や -p/-n オプション利用時に標準出力の pipe が閉じられた時の挙動の変更などがありました。

[302da060af] Nobuyoshi Nakada 2020-04-10 12:02:18 UTC

e8f53692ca7d65c92bde6d5bc6a1aea492915d9f の NEWS エントリの [Feature #16746] への参照をリンクにするため footnote を追加。

[c9b3aa84be] Benoit Daloze 2020-04-10 12:32:32 UTC

Process.clock_getres は多くの環境で正確な値が取得できないとのことで rdoc 用コメントに注意書きを追記。また一部サンプルの削除と文法修正など。 [ruby-core:97609] [Bug #16740]

[b18a6b648e] 卜部昌平 2020-04-10 13:03:03 UTC

iccSolaris で RUBY3_UNREACHABLE_RETURN() を削ってた preprocessor 分岐がおそらく 133ae0807d661eac174b59c6e91c11a40975baea で不要になったので削除しています。

[8ec795400f] Nobuyoshi Nakada 2020-04-10 13:44:17 UTC

c9b3aa84be6577a9df8a0a1ee12715b114a10d9b の Process.clock_getres の rdoc 用コメントの変更で clock_getres(3) への言及部分が Process.clock_getres へのリンクになってしまうのを防ぐため code タグでマークアップしています。

[108d392efd] 卜部昌平 2020-04-10 14:07:23 UTC

133ae0807d661eac174b59c6e91c11a40975baea の RUBY3_HAS_BUILTIN___builtin_unreachable マクロ定義と同様に RUBY3_HAS_ATTRIBUTE_xxxx のマクロ群を空で定義してたところを 1 に定義するように修正しています。

[6abd08c0b4] Tanaka Akira 2020-04-10 17:09:18 UTC

標準添付ライブラリ prettyprint (pp) の rdoc 用コメントに Fixnum というクラス名の表記が残ってたので Integer に修正しています。

[7df83c4e6b] git 2020-04-10 17:09:49 UTC

version.h の日付更新

[87bcb3c47c] Tanaka Akira 2020-04-10 17:32:23 UTC

6abd08c0b451b9ef9c8bcd99e58ebc7097ac9547 に続き標準添付ライブラリ prettyprint の rdoc で Fixnum を Integer に変更したところで冠詞の a → an への変更漏れ修正。

[6f28ebd585] Nobuyoshi Nakada 2020-04-11 00:30:19 UTC

コマンドラインオプション -p と -n (いわゆるフィルターモード)で起動したのに STDOUT が書き込みできない(閉じられた pipe など)の時に Errno::EPIPE を発生させるかわりに SIGPIPE シグナルで終了させるようにしています。 [ruby-core:85166] [Feature #14413]

[abe2e7de4d] Andreas Schwab 2020-04-10 13:34:52 UTC

configure で __atomic_xxx や __sync_xxx などの atomic な操作の組み込み関数を検出する時に利用する変数に unsigned char を使ってたのを unsigned int に変更しています。 流行の RISC-V などのアーキテクチャでは unsgined char などの word 幅より狭い変数の atomic 処理には libatomic のリンクが必要なことがあるそうです。へー。

[bfe706716f] gerero20 2020-03-26 18:25:22 UTC

Enumerator#each_with_object の rdoc 用コメントのサンプルの表示例の修正。

[aade69eaf8] Nobuyoshi Nakada 2020-04-11 02:58:49 UTC

Dir.entries のテストで結果に to_a を呼んでたところがありましたが、もともと Array を返すはずで不要なので削っています。

[bae16b4277] Nobuyoshi Nakada 2020-04-11 03:00:24 UTC

Dir.foreach と Dir.each_child のテストにブロックを渡さず Enumerator を返した場合のテストも追加しています。

[e56e089b1f] Nobuyoshi Nakada 2020-04-11 03:06:59 UTC

Dir.entries、Dir.children、Dir.foreach、Dir.each_child などのメソッドの encoding キーワード引数を渡した時のテストを追加しています。

[93edbb4c08] Nobuyoshi Nakada 2020-04-11 08:12:24 UTC

MS VC のコンパイラで _MSC_VER マクロの値のサポート範囲を指定できるようにして win32/setup.mk で生成する verconf.bat で生成する verconf.mk で _MSC_VER が 1900 以上なら 10の位以上が同じバージョンを許容するようにしています。8c8e64a295bab083e67075f6f7a20172405081ae でメッセージを変更してた _MSC_VER の値がずれた時にエラーにするようしていた処置をもうちょっと制限をゆるめています。 [ruby-core:97732] [Feature #16763]