ruby-trunk-changes 2020-04-18

今日は MJIT の不具合修正や power_assert のバージョン更新などがありました。

[f8b79ef567] Takashi Kokubun 2020-04-17 17:11:39 UTC

AppVeyor の VC で MJIT 用の precompiled header ビルドに失敗する場合に MJIT テストを skip するためのチェックで MJIT つきの実行の終了ステータスをみてたのをやめています。ruby の終了ステータスには影響しないので誤って skip しそこなったとのこと。

[7c0bc7240b] git 2020-04-17 17:12:18 UTC

version.h の日付更新

[0511bef930] Takashi Kokubun 2020-04-17 17:17:19 UTC

travis.yml で webhook による Slack 通知を pull request のビルド時には実行しないようにしていた設定を削っています。そもそもこの設定の項目自体実際には存在しなくて警告が出ていたようです。

[75f6d70644] Kazuki Tsujimoto 2020-04-18 03:34:33 UTC

bundled gems の power_assert の upstream のリポジトリruby/power_assert に引越ししたようです。またバージョンも 1.2.0 に更新されています。

[8d6aa06620] Yusuke Endoh 2020-04-18 05:59:22 UTC

test/ruby/test_jit_debug.rb のテストクラスの setup に JITSupport.supported? をチェックして skip するコードが追加されていますが、このテストクラス TestJIT を継承しているので、そっちで skip してるんじゃないかな。

[9948addda6] Takashi Kokubun 2020-04-18 07:31:33 UTC

RUBY_PLATFORM が s390x-linux だった時に Travis-CI のテストが不安定だったとのことで RubyVM::DEFAULT_PARAMS のマシンスタックや VM スタックのサイズに関するテストを skip するようにしています。

[dc8ab86a2b] Takashi Kokubun 2020-04-18 07:48:32 UTC

8d6aa06620b316904fd10d0cab1b85e07f2fbf67 を revert して、かわりに super を呼ぶようにしています。あーそうか、setup メソッドを上書きしているから改めて skip が必要だったのか。

[0f7d3e4e40] Nobuyoshi Nakada 2020-04-18 07:35:20 UTC

RUBY_FL_USHIFT と RUBY_SPECIAL_SHIFT という定数がなくなったため misc/lldb_cruby.py が動かなくなってたそうで復活させています。

[04e56958e6] Takashi Kokubun 2020-04-18 08:38:52 UTC

MJIT が生成する C コードにスタックアドレスを埋め込むところで local_stack_p が真の時の式をかっこで括るようにしています。power_assert のテストで MJIT 有効にした時にエラーになってたそうです。ここをみてもどういう C のソース内に埋め込まれたのかはわからないけどかっこがないと誤った結合をしてしまっていたのでしょう。