今日は主に YJIT の arm64 向けの機械語出力の小さな変更や rubygems の platform 対応の arm-linux-eabi 対応、標準添付ライブラリ did_you_mean の不具合修正などがありました。
[be55b77cc7] Kevin Newton 2022-08-31 19:44:26 UTC
YJIT の arm64 アーキテクチャ向け実装で中間表現から機械語への変換時の条件つき命令の生成のロジックを整理しています。 https://github.com/ruby/ruby/pull/6305
[036bb55980] git 2022-08-31 19:44:44 UTC
version.h の日付更新
[d41be1ac37] Burdette Lamar 2022-08-31 21:36:22 UTC
Time の rdoc 用のコメントやファイルの移動や手直しなど。 https://github.com/ruby/ruby/pull/6308
[811ca75f3b] Nobuyoshi Nakada 2022-08-31 09:37:07 UTC
CI の設定ファイル .cirrus.yml でテストの make のオプションに数値の指定のない -j を渡していたのを削っています。そのほうが速いからということみたいです。 https://github.com/ruby/ruby/pull/6307
[a0d2320f30] Takashi Kokubun 2022-09-01 00:16:29 UTC
doc/yjit/yjit.md に YJIT のビルドのために必要な Rust のバージョンの条件を追記しています。
[ce70cb6469] Takashi Kokubun 2022-09-01 00:18:18 UTC
a0d2320f30109bbfcb36d3ece1c67cad2f08541c でdoc/yjit/yjit.md に追記した Rust バージョンのところでリンクにした Cargo.toml へのリンクを ruby リポジトリの構造にあわせて修正しています。
[941e9be0d9] Mau Magnaguagno 2022-02-22 11:47:20 UTC
標準添付ライブラリ reline のダイアログ表示用の処理で不要な文字列への空文字列の連結を削っています。
[aded6971ad] なつき 2022-08-31 05:08:45 UTC
rubygems で arm の環境(arm-linux-eabi)を platform として処理できるように Gem::Platform を修正しています。
[aa5c1a0483] なつき 2022-08-31 17:33:04 UTC
aded6971ad37a75e4eb0493159c19c94971e80e4 の再修正で arm-linux-eabi のアーキテクチャで glibc でない libc (msul など)を使う環境の考慮も追加しています。
[f229b36087] Hiroshi SHIBATA 2022-09-01 07:15:51 UTC
806583c093ecc2d67830f0a8f0d94decf0ed71e5 で ruby のテスト用の assert_separately メソッドで子プロセス内で require する順序を変更しています。標準添付ライブラリの upstream でテストする時に問題があったみたいです。ということは、バックポートは必要なのかな……? テスト時にローカルの ruby のソースツリーをみるのだろうか。
[59e8569cf9] Nobuyoshi Nakada 2022-09-01 05:14:46 UTC
標準添付ライブラリ reline で Windows 環境で環境変数 TERM が dumb だった時には Reline::GeneralIO を使って端末の機能を利用してなかったのを常に Reline::Windows を利用するようにしています。
[f3becd73e3] Hiroshi SHIBATA 2022-09-01 08:02:52 UTC
tool/sync_default_gems.rb の did_you_mean の同期時に test/did_you_mean/lib を削除するようにしています。upstream に tool/lib/core_assertions.rb などをコピーしているということなのかな。じゃあ ruby/ruby の(特に安定版の)内容を変更しても直接は影響はなさそう。
[762fca9b12] Nobuyoshi Nakada 2022-08-31 12:53:01 UTC
tool/make-snapshot で Kernel#open を利用していたところを File.open に変更したり、ファイルの作成に File.open を使ってたのを File.binwrite を使う特異メソッドを定義してこれを使うようにしたりというリファクタリング。
[ee09f75a6b] Nobuyoshi Nakada 2022-08-31 10:51:49 UTC
tool/file2lastrev.rb から revision.h の自動更新の内容を構築する処理を tool/lib/vcs.rb に VCS#revision_header というメソッドとして切り出しています。
[55b1600987] Nobuyoshi Nakada 2022-08-31 10:56:57 UTC
ee09f75a6ba2c485260f07eb7d9382850def56bf で切り出した VCS#revision_header メソッドにキーワード引数 time を追加して RUBY_RELEASE_DATETIME マクロの定義を出力するかどうかを指定できるようにして、tool/make-snapshot でパッケージ作成する時の revision.h の生成にも VCS#revision_header を呼び出すようにしています。パッケージ作成時には time: false を指定して RUBY_RELEASE_DATETIME の定義は出力しないようにしています。
[f67ab7f30c] Imir Kiyamov 2022-05-20 13:32:11 UTC
標準添付ライブラリ did_you_mean で変数名とメソッド名などで同じ名前が存在していた時に候補に重複して出現することがあったのを修正しています。