今日は主にコード生成に用いている gperf のバージョンを新しくして新規オプションを利用するようにした変更や defined? の挙動の変更などがありました。
[1213623e5c] Nobuyoshi Nakada 2024-06-21 07:00:16 UTC
lex に利用する gperf のバージョンを 3.1 以降に更新してコマンドラインオプションに -L ANSI-C を追加して生成ファイルを更新しています。これにより tool/gperf.sed で生成後にソースコードを書き換えていた処理の一部が不要になったみたいです。
[12e66f11e5] Nobuyoshi Nakada 2024-06-21 07:00:16 UTC
拡張ライブラリ date でもヘッダ生成に使っていた gperf のバージョンを 3.1 にして -L ANSI-C オプションをつけるようにしています。
[7aafd3ed0e] Nobuyoshi Nakada 2024-06-21 09:21:07 UTC
拡張ライブラリ date で gperf でヘッダ生成する時に strncasecmp(3) を利用するように ext/date/zonetab.list にマクロ定義を追加しています。
[865a2027a1] Nobuyoshi Nakada 2024-06-24 13:11:31 UTC
拡張ライブラリ date のソースコードで 7aafd3ed0e26c292834a628bf6d1335706f90a50 で参照するようになった strncasecmp() をマクロ定義で STRNCASECMP() という locale に影響されない関数にすりかえるようにしています。
[25c2aa0a1c] Nobuyoshi Nakada 2024-06-21 07:00:16 UTC
拡張ライブラリ io/console でもコード生成に用いている gperf のバージョンを 3.1 にして -L ANSI-C オプションを渡すようにしています。
[f4f8aa0f89] Nobuyoshi Nakada 2024-06-21 09:21:07 UTC
拡張ライブラリ io/console でも同じく strcasecmp(3) を利用するように gperf_case_strcmp のマクロ定義を追加しています。
[e428ee7bbe] Nobuyoshi Nakada 2024-06-24 13:11:31 UTC
そして拡張ライブラリ io/console でも同じように gperf の生成するコードで strcasecmp() のかわりに STRCASECMP() を利用して locale に影響されない比較関数を使うようにしています。
[ae0c7faa79] Jeremy Evans 2024-06-24 18:32:58 UTC
defined? の引数に Array や Hash のリテラルに使った時にその要素などが定義されているかどうかの判定をしていない場合があったのを修正しています。 defined? の仕様ややこしいですね。 [ruby-core:115595] [Bug #20043]
[691d85d342] tomoya ishida 2024-06-25 00:55:02 UTC
標準添付ライブラリ reline で SIGCONT を受信した時にウィンドウサイズ変更時の再描画を行うようにしています。 https://github.com/ruby/reline/pull/727
[22f98bb7ca] Nobuyoshi Nakada 2024-04-26 07:10:26 UTC
rubyparser.h のマクロ群 nd_fl_newline()/nd_set_fl_newline()/nd_unset_fl_newline() などの定義に誤った演算子の連結をしないよう全体をかこむかっこを追加しています。
[250fc1223c] Nobuyoshi Nakada 2024-04-26 07:52:19 UTC
メソッド末尾の明示的な return が AST の構築時に一種の最適化として削除されるのを抑制するようにしています。 [ruby-core:117714] [Bug #20457]
[bed34b3a52] Nobuyoshi Nakada 2024-06-25 02:50:03 UTC
デバッガ用の関数 rb_assert_failure() でバックトレースなどを出力する時の順序の調節をしています。
[a7f33c99c6] Nobuyoshi Nakada 2024-06-25 03:37:50 UTC
set_trace_func のテストが prism 利用時にエラーになるとのことで skip するようにしています。
[3b4ff810d2] Nobuyoshi Nakada 2024-06-25 03:42:16 UTC
a7f33c99c69e3cc62b7a24ce35f51f76cc5bfaa2 で prism 利用時に skip するようにしたテストを pend を個別に書くのではなく test/.excludes-prism/TestSetTraceFunc.rb に追加するようにしています。
[501b22aade] git 2024-06-25 06:59:43 UTC
gems/bundled_gems と NEWS の bundled gems バージョンリストの rexml のバージョンを 3.3.1 に更新しています。
[2f76faaf51] Hiroshi SHIBATA 2024-06-25 03:48:34 UTC
win32/Makefile.sub に Windows 版専用のターゲット install-vcpkg と update-vcpkg を追加しています。
[65b991bc85] Nobuyoshi Nakada 2024-06-25 06:45:54 UTC
rubyspec の TracePoint のテストで 250fc1223c4dc293f8759ddedce9cba7841f1474 でメソッド末尾の return 文に対応するノードの保持の変更のためのテストで TracePint#inspect の結果の行番号の部分に許容する表示を緩めています。