Yokohama.rb #18 LT 大会で「Ruby Kaja のご提案」という発表をしました

土曜日の Yokohama.rb #18 はいつもとは異なる会場で LT 大会ということで、わたしも「Ruby Kaja のご提案」という発表をしてきました。ちなみにこの会場はみなとRubyKaigiの会場予定地だそうで、たいへん立派な建物でしたが SoftBankemobile の電波が入らなくて困りました。ネットワーク環境の課題がありそうですね。

発表したのは Ruby Kaja というイベントの提案です。 Ruby Hero Awards というコミュニティに貢献したRubyistを表彰するサイトがあります。でも2011年度まで日本人の受賞者は0ですね。 RubyKaigi2010 (テーマは「衝突と解決 Conflicts and Resolutions」)でもパネルディスカッションで日本のRubyistと海外のRubyistとの断絶という話題がありました。最近はソーシャルコーディングというキーワードでこの問題についての解決の方向性が示されているように思います。そこでもうちょっと別の方向からのアプローチを考えてみたというものです。
要は日本版 Ruby Hero をやろうよという提案です。日本版なんていうローカライズをしたらかえって閉鎖的になって断絶を深めてしまうんじゃないの? という疑念は当然考えましたが、それよりも互いに賞賛し合うっていうあまり日本人は得意じゃない*1ことに慣れること、またこれまであまり知られることのなかった Rubyist が認知されるきっかけにして、一層コミュニティ活動を推奨して Hero 候補を産み出していくというような方向になってくれるといいなと考えました。スライドでは英語の勉強に絡めていますがここは半分以上は冗談です。
で、名前は最初 Ruby Ninja だろって思ったのですが、既にこの名前には提案があるらしいのと、いかにも Ninja 好きな外国人の受けを狙ってるっぽくてちょっと。そこで狂言の登場人物である太郎冠者から取って「Ruby 冠者」= Ruby Kaja としました。冠者とは「成人した男性」という意味があり、「太郎冠者」だと大名に仕える従者の筆頭、まあ「若手のトップ」みたいな感じなので、コンセプトに丁度いいかなと思います*2

Rubyistslideshare より speakerdeck を使うものだっていう電波を受信してた気がするので、両方アップロードしましたが speakerdeck のほうを貼っておきます。

という提案をしておいてなんなんですが、実はわたしはこの春から福岡に引越しをすることになって、今回が引越し前最後の参加なのでした。Ruby Kaja の精神は Yokohama.rb のメンバーに託しました。完全に言い逃げですみません。けど Yokohama.rb ならきっと Ruby Kaja のアイデアを素敵に育ててくれると思っています。
最後の Yokohama.rb ということで他にもいろいろ感じ入るところはあるのですが、それはまた別に書こうと思います。

*1:Rubyist は比較的得意だと思いますが

*2:もちろん Ruby Kaja では性別は問いません