ruby-trunk-changes r42906 - r42910

今日はトラップハンドラ内で Mutex#unlock を利用可能にする変更とクロスコンパイル時の make install のエラーの修正がありました。

kosaki:r42906 2013-09-11 08:21:17 +0900

Signal.trap で登録するトラップハンドラ内で Mutex の操作は禁止するようにしていたところ r37922 で Mutex#try_lock は deadlock を引き起こさないため利用可能にしていたのですが、Mutex#unlock が禁止されていたためロック取得しても解放する方法がなく実質使えないという状態だったため、Mutex#unlock もトラップハンドラ内で実行できるようにチェックをやめています。 [ruby-dev:46644] [ruby-core:57120] [Bug #8891]

svn:r42907 2013-09-11 08:21:23 +0900

version.h の日付更新。

nobu:r42908 2013-09-11 12:00:42 +0900

test/ruby/test_sprintf_comb.rb で sprintf のフォーマット文字列の指示子、精度、フラグなどの組合せで1つのテストメソッド内で assertion を実行していたのを、組合せ毎にテストメソッドを define_method で定義してメソッドを分離するようにしています。

nobu:r42909 2013-09-11 17:23:06 +0900

numeric.c の TYPE() を使ってオブジェクトの型で分岐していたところを RB_TYPE_P() を利用するように書き換えています。定番の書き換え。

nobu:r42910 2013-09-11 17:30:48 +0900

r42850 から r42864 のどこかで(おそらく r42862 で thread を拡張ライブラリ化した時の INSTRUBY の変更の影響ではないかと) cross compile 時の make install がエラーになるようになっていたのを修正。 RUNRUBY のコマンドと引数のあいだに "--" を入れて明示的に引数部分をコマンドラインオプションとして解釈されないようにするのを Makefile.in から configure.in での RUNRUBY の定義に移動しています。 cross compile 時には "--" が不要だったそうです。 [ruby-dev:47703] [Bug #8893]