ruby-trunk-changes r44140 - r44149

今日は WeakMap の修正の他はドキュメントやコメントの typo 修正などであまり大きな変更はありませんでした。

marcandre:r44140 2013-12-12 04:55:56 +0900

Array#map, Array#map!, Enumerable#map の rdoc にサンプルを追加して別名の collect を使った例や Enumerator を返して with_index と組み合わせる例なども追記しています。

svn:r44141 2013-12-12 04:56:00 +0900

version.h の日付更新。

nobu:r44142 2013-12-12 11:01:18 +0900

WeakMap#keys でその時点でまだ生存している値に対応しているキーだけ返すように修正しています。

hsbt:r44143 2013-12-12 12:09:19 +0900

標準添付ライブラリ xmlrpc.rb の rdoc コメントの typo 修正。 Authentification → Authentication

tmm1:r44144 2013-12-12 13:43:14 +0900

gc.c のビットマップで管理している旧世代フラグを取得するマクロ RVALUE_OLDEGN_BITMAP() の typo を修正して RVALUE_OLDGEN_BITMAP() に改名しています。

a_matsuda:r44145 2013-12-12 15:05:34 +0900

doc/globals.rdoc の -d オプションについての説明文での typo 修正。 discusison → discussion https://github.com/ruby/ruby/pull/474

nobu:r44146 2013-12-12 15:17:23 +0900

WeakRef のテストの修正。 make_weakref メソッドで WeakRef を10段にネストした参照を作っていたのを、メソッド呼び出しのみ再帰的に深くしておいて 1つの WeakRef を作るようにしています。 WeakRef で最深部のオブジェクトが回収されていても最初の WeakRef が参照している WeakRef が回収済みでないと test_recycled でテストを通らないのでより厳しい条件になっていたため(失敗する可能性があるのは GC が保守的GC なので回収に失敗する可能性もあるためだと思います)。

a_matsuda:r44147 2013-12-12 15:17:31 +0900

標準添付ライブラリ resolv.rb のエラーメッセージの typo 修正。 postive → positive

a_matsuda:r44148 2013-12-12 16:21:19 +0900

doc/contributing.rdoc および openssl の rdoc コメント、テストのコメントの typo 修正。 https://github.com/ruby/ruby/pull/475

nobu:r44149 2013-12-12 16:43:36 +0900

WeakMap の GC の mark 時に回収済みのオブジェクトへの参照は st_table から削除するようにしていたのをデフォルトでは消しています。 WMAP_DELETE_DEAD_OBJECT_IN_MARK というマクロを 0 に定義してこれを非0にしないと削除しないようにしています。 WeakMap を RGenGC の normal object (shady じゃない)にするために必要な変更だそうです。 shady なのって新たに参照が増える時に Write Barrier で保護されていない場合なので参照が消えるぶんには問題なかったりしないでしょうか?