今日は tk の不具合修正、Thread.list の順序の修正、拡張ライブラリ json の古い ruby でビルドできるようにする修正などがありました。
hsbt: r49032 2014-12-27 10:03:50 +0900
パッケージのリリース時のチェックサムに MD5, SHA256, SHA512 に加えて SHA1 も追加するように tool/make-snapshot で表示するようにしています。 https://github.com/ruby/www.ruby-lang.org/issues/921 https://github.com/ruby/ruby/pull/794
svn: r49033 2014-12-27 10:04:01 +0900
version.h の日付更新。
hsbt: r49034 2014-12-27 10:11:28 +0900
拡張ライブラリ tk の Tk::Tcllib::Plotchart.pixel_to_coords と Tk::Tcllib::Plotchart::ChartMethod#pixel_to_coords で tcllib の coordToPixel の関数を呼んでしまっていたのを修正しています。 https://github.com/ruby/ruby/pull/787
hsbt: r49035 2014-12-27 13:08:25 +0900
拡張ライブラリ socket のドキュメント用のコメントのインデント修正。タブを空白に変更しています。 YARD によるドキュメント化のためだそうです。 https://github.com/ruby/ruby/pull/795
normal: r49036 2014-12-27 15:11:10 +0900
Thread.list の順序が 2.2 以降でそれまでと逆になっているということで、rb_vm_living_threads_insert() での挿入をリスト末尾に追加するようにしています。 [ruby-core:67154] [ruby-core:67159] [Bug #10660]
akr: r49037 2014-12-27 17:03:29 +0900
process.c で waitpid(2) が利用できない時のための workaround 実装を削除しています。 waitpid() は POSIX 準拠のプラットフォームではどこでも存在するらしいとのこと。
nobu: r49038 2014-12-27 20:12:58 +0900
拡張ライブラリ json で r43463 で導入された T_TYPEDDATA でデータ解放処理を遅延させずにすぐ解放するように指定するフラグ RUBY_TYPED_FREE_IMMEDIATELY の利用や、r46952 で導入された ZALLOC() という zero clear つきのメモリアロケータマクロが利用されているなど古い ruby でのビルドができなくなるような変更が含まれてしまっていたので、#ifdef で区切ったり代替実装を追加するなどの対応を追加しています。 upstream の json ライブラリとの乖離があったようで、そこに ruby の ext/json から変更を取り込んでもらうために最新版に特化してしまっていた部分を対処しているようです。
