ruby-trunk-changes r53568 - r53578

今日はインデント除去つきヒアドキュメントのエスケープシーケンスによる改行の扱いの修正などがありました。

nobu: r53568 2016-01-18 01:11:57 +0900

ruby 本体テスト用のライブラリで all_assertions のメッセージの末尾の余分な "." を削るようにしています。

svn: r53569 2016-01-18 01:11:58 +0900

version.h の日付更新。

nobu: r53570 2016-01-18 01:14:44 +0900

r53541 や r53555 のヒアドキュメントと文字列リテラルの連結の修正についてのテストで all_assertions を利用して、ループで終端トークンのクオートの種類をループしていたのでひとつひっかかると残りがテストされてなかったのを、常に全てのパターンをテストするようにしています。なるほど、all_assertions はこう使うのか。

hsbt: r53571 2016-01-18 11:48:24 +0900

String#split の rdoc 用コメントのクオート記号の不一致修正。クオートの始端と終端が別の記号なのは自然言語の時はありますけどね。 https://github.com/ruby/ruby/pull/1202

hsbt: r53572 2016-01-18 12:05:20 +0900

String#rstrip! と String#lstrip! のテストに非 ASCII 文字を含む文字列についてのテストケースを追加しています。 https://github.com/ruby/ruby/pull/1178

nobu: r53573 2016-01-18 14:37:48 +0900

インデント除去つきヒアドキュメントでエスケープシーケンス "\n" による改行の後の空白はインデントとは見做さないようにしています。ううーん、そうなのか。まあ見た目が優先ということですね。 [ruby-core:72855] [Bug #11989]

nobu: r53574 2016-01-18 19:21:03 +0900

tool/downloader.rb に -p オプションでダウンロードするファイルの置き場所の prefix を指定できるようにして、make download-unicode-data のコマンドで Unicode の定義用のファイルのダウンロード先ファイルの記述を簡潔にしています。

nobu: r53575 2016-01-18 19:25:01 +0900

common.mk の UPDATE_LIBRARIES という変数を no にしていたのを yes に変更しています。 make download-unicode-data でデフォルトで Unicode 用のデータファイル群をダウンロードするようにしているようです。重いから明示的にダウンロードさせる時だけ有効にしてたのだと思うのですが、なぜだろう。

nobu: r53576 2016-01-18 20:50:06 +0900

r53326 で parse.y の BITSTACK_PUSH()/BITSTACK_POP() をはじめとする BITSTACK 操作マクロ群で、yydebug 有効時にデバッグ用に BITSTACK の状態を表示するようにしていましたが、そこに操作内容も表示するようにしています。

nobu: r53577 2016-01-18 21:48:41 +0900

template/unicode_norm_gen.tmpl で生成するスクリプトの frozen_string_literal: true の magic comment に "-*- ... -*-" の indicator を付けていたのを削っています。 r52208 で indicator が不要になったので、ここでもそれに追随しています。

nobu: r53578 2016-01-18 22:49:51 +0900

misc/ruby-additional.el に ruby-decode-unicode という関数を追加して emacs で \uNNNN のようなエスケープシーケンスを実際の Unicode 文字に変換できるようにしています。