ruby-trunk-changes 2023-10-11 - ruby trunk changes

今日は主に拡張ライブラリ psych のバージョン更新などがありました。

Object Shapes の実装で使う rb_shape_transition_shape_capa という関数の引数 new_capacity を削除して自動で現在の capa を 2倍に設定するようにしています。

doc/yjit/yjit.md でビルド方法のサンプルで make install を -j オプションをつけて実行しないようにしています。

doc/yjit/yjit.md で C 実装のメソッドの例として Integer#times が書かれてましたが現在は ruby 実装になっているので Array#each に変更しています。

YJIT 用のコマンドラインオプション --yjit-trace-exits が configure でビルド時のオプション指定なしでも使えるようにしています。 https://github.com/ruby/ruby/pull/8619

parse.y の SWITCH_BY_COND_TYPE() という関数マクロで展開するブロックを do-while 文にすることで呼び元にセミコロンをつけられるようにしています。

defs/gmake.mk の bundled gems の更新処理のためのアクションで git コマンドの実行を git rev-parse の結果が意図した commit hash になってなかったら抑制するようにしています。カレントディレクトリが書き込み不可の時のエラー回避のためみたいです。

Module#autoload のテストのひとつが macOS の High Sierra で失敗するとのことで target_os を調べて skip するようにしています。

拡張ライブラリ psych のバージョンを 5.1.1 に更新しています。

NEWS の default gems のバージョンリストの psych のバージョンを更新しています。

Object Shapes の実装の attr_index_t という型を uint8_t に小さくしています。

拡張ライブラリ json のテストでメソッドの再定義の警告抑制のために Module#remove_method を呼ぶのを send を使って呼ぶようにしています。古い ruby で remove_method が private なのでその対応のため。

拡張ライブラリ json のテストで Module#define_method を呼ぶところも send メソッド経由にしています。これも古い ruby での実行のためみたいです。

拡張ライブラリ json のテストで TruffleRuby で失敗するものを skip するようにしています。

構造体 NODE のビットフラグ flags で NODE_FL_NEWLINE というフラグの検査/操作をする処理を rubyparser.h でマクロとして定義してこれを利用するようにしています。

compile.c の switch 文のインデントの修正のみ。