CrossOver Mac と MEIKO の体験版を試してみた

今日は少し前からやってみたいと思っていたことを実際にやってみました。

VocaloidMac版が出たら買ってみようかと思っていたんですけど、どうも望み薄らしいよ、という話(YAMA○AがMac対応あんまりしないという話)を聴いてしまったので、待つのはあきらめることにしました。

で、Mac 使いが Vocaloid を使う道としては

  1. Windowsマシンを導入する
  2. Bootcamp で Windows をインストールする(Dual Boot 環境)
  3. 仮想環境を使って Windows をインストールする
  4. 互換レイヤーソフト(CrossOver Mac)を使って動かす

という選択肢があります。
まあ MacVocaloid を使う話は以下のサイトが詳しくまとめられているので検討したい人はそちらにどうぞ。

Macで初音ミク、とりあえずのまとめ:CloseBox & OpenPod:オルタナティブ・ブログ

でわたしはとりあえず Windows互換レイヤーソフトの CrossOver Mac を使うという手段を試してみようと思いました。一番安上りだし、Windows買わなくて済みますしね。他にも Windows 使う気があるなら Parallels Desktop にしてみるだろうと思うのですが、今のところ家で Windows 使う理由は他にあまりないので。

CrossOver は Wine をベースにしたものです。わたしは昔 Linux 上の Wine でメタセコイアを使おうとして、いろいろうまくいかなかった経験から、あんまり使い物にならない印象がありましたが、どうやら Vocaloid2 は正式対応を謳っているということで、それなりに動くようになっているようです。

というわけで、ネットからダウンロードできる体験版の範囲で、ちゃんと動作するか、そもそも DMT ど素人のわたしが Vocaloid を使えるのか、検証開始。以下やったことと動作レポート。

  1. まず NetJapan のサイトから CrossOver Mac 6.3 (現在)の体験版をダウンロード(http://www.netjapan.co.jp/r/download/mac.php)。
  2. zip ファイルを解答してできた dmg ファイルをマウントしてCrossOver Mac 体験版を Applications にコピー
  3. 次にクリプトンのサイトから MEIKO の体験版(デモ プログラム)をダウンロード(http://www.crypton.co.jp/mp/do/prod?id=25220)
  4. CrossOver Mac を起動すると、ボトルというのを作りますと言われます。これは仮想環境みたいなものですね。とりあえずデフォルトのまま作ってもらいます。
  5. 次に「アプリケーションのインストール」で「未サポートのアプリケーション」を選んで*1、ダウンロードした MEIKO の体験版インストーラ(exeファイル)を選択します。最初ちょっと重いですが、あとは通常のWindows上でのインストールと同様に Wizard が立ち上がります。インストール先とかは特に変えません。
  6. CrossOver から MEIKO を起動するには、「プログラム」メニューに追加されているショートカットを使うか、インストールされたファイル(/Users/<ユーザ名>/Applications/CrossOver/Vocaloid Demo Meiko/Vocaloid Demo Meiko.app)をダブルクリックで直接起動ができます。

Vocaloid の動作についてですが、CrossOver Mac の 6.1 くらいまでは Vocaloid2 がうまく動かないバグがあったみたいですが、 6.3 ではやってみた範囲ではちゃんと動いていたようですね。最初 Gender Factor を変更する方法が判らなかったので、もしかしたら本来表示されるものが表示されてないんじゃないかと疑ったのですが、下の Velocity のところをクリックしたら Gender の項目が出てきて、ちゃんと変更できました。パフォーマンスもメモリ512MBでは少なすぎるだろうと思ったら、ちょっと遊ぶぶんにはそんなに強烈に遅くはありませんでした。マウス操作はネイティブのアプリケーションと比べるとちょっと反応がよくない(一度ウィンドウをクリックしてアクティブにしないと操作が効くようにならないみたいですね)ところが少し気になるくらいでしょうか。
体験版の制限としてトラック数が3つまで、長さも4小節まで、あと歌詞は「あいうえおかきくけこ、ぼ、ろ、ど、ら」だけという制限があるので、あんまり長い曲はできません。もっと長い曲を作ろうとしたらもっとメモリが必要になるでしょうね。そうなったらメモリ増設かな。

というわけで、制限内の歌詞で、MEIKO姐さんの課題曲……というわけで、あの曲を唄ってもらいました。WAVに出力してから Garage Band で取り混んでエフェクトをかけて*2出力して、Audacity で MP3 に変換してみました。

Download

えー、ちょっとパンをぐるぐる回してみましたが、やりすぎました orz。Garage Band についても最近調べてみて再評価しているのですが、その話はまた今度。

Vocaloid(MEIKO)については、調整なしだともっとヘロヘロだと思ってたんですが、意外と普通に唄ってくれます。上記は多少調整していますが、その操作も簡単なものなのですぐにこれくらいはできます。少なくとも入門のところまでは思ったよりずっと簡単だったなという印象です。あ、メニューが全部英語なので使い方は直感に頼りましたけど。多分 wiki などで情報収集すればもっと使い方がわかってくると思います。

というわけで、お遊び程度であれば CrossOver + Vocaloid の組み合せでうまくいきそうなので、買うことにしました。

*1:なお Vocaloid2 はサポートされてるので、メニューに出てきます。今回は MEIKO なので一応「未サポートのアプリケーション」にしました

*2:Ambient Vocalを使いました