めがね

めがねを観てきました。

かもめ食堂の明い色づかいに感心したので観てきましたが、結論からいうと映画館で観る必要はない作品でした。
暗い映画館では砂浜だとか白っぽい空の色などは映えにくいんですね。多分 DVD になってから家で観たほうがゆっくり楽しめる作品ではないでしょうか。少なくとも映像面は。

それにかもめ食堂はゆるーくてぬるいとはいえ、一応閑古鳥の鳴いていた食堂が繁盛していくというサクセスストーリの態を成していたけど、めがねはもはやそういうところも通り過ぎてしまって、全て行きつくところまで行ってしまったあとの世界へ辿りついた新参者のはなし、という感じ。もう先がない。終末の話。

それが悪いというんじゃないんですけどね。
途中でマリンパレスだっけ?なんか妙な集団がチラっと出てきて、ロハスとかそういう自然に還れ的ムーブメントを皮肉るような場面があって、この映画で言いたいのはそれとは違うよ、と言いたかったんかもしれんけど、どうだろう。正直そこは区別のつかないところだと思う。メルシー体操とかキモいでしょ普通の感覚なら。
そんなわけでメッセージとか考えずにBGM(環境映画)としてお家で楽しむのがいちばんの作品ではないかと。

あ、それから作中に出てくる食事はどれもとっても美味しそう!
ちゃんとした朝御飯食べようって気になりました。