ruby-trunk-changes 2023-07-12 - ruby trunk changes

今日は irb のバージョン更新や YJIT の統計情報の項目追加などがありました。

vm_eval.c の eval_make_iseq() でファイル名のダミーとして作っていた fstring が未使用になっていたので削除しています。

YJIT の --yjit-stats で出力する統計情報に gbpp_not_gc_guarded という項目を追加しています。 https://github.com/ruby/ruby/pull/8052

irb で要求する reline のバージョンを 0.3.6 以降に更新して古い reline 対応のためのコードを削除しています。

yarp のノードからファイル上の位置を取得する API を再度削除しています。

irb のバージョンを 1.7.2 に更新しています。

NEWS の default gems バージョンリストの irb のバージョンも更新しています。

GC.latest_gc_info の :need_major_by という項目のテストでたまに失敗するみたいでそれを避けられるかどうか直接 assertion メソッドの引数に渡してたのを一旦変数に格納しておくようにしています。

USE_INSNS_COUNTER というマクロを真に定義した時に有効になる VM 命令ごとのカウンタの実装を削除しています。

bootstraptest の大量に Thread を作成するテストが RJIT でたまに失敗するそうで RJIT が有効な時には skip するようにしています。

YJIT/RJIT での COLLECT_USAGE_INSN()/COLLECT_USAGE_OPERAND()/COLLECT_USAGE_REGISTER() などのマクロ定義の preprocessor 分岐を減らすリファクタリング。

Comparable#clamp のテストで引数に範囲の上限下限がひっくりかえっている指定をした時の ArgumentError 発生を確認するテストケースを追加しています。

074bf01e13db1ac0407786a3bc1b85c13135fd36 の Comparable#clamp のテスト変更を revert しています。