- 作者: 新井素子
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2008/05/29
- メディア: 文庫
- 購入: 6人 クリック: 35回
- この商品を含むブログ (54件) を見る
最近あちこちでみかけたので買ってみた、のが去年の秋くらい。旅行のお供にと携行して読んでみた。
はげしく後悔した。
読んだことをではなく、いままで新井素子を読まずにいたことを。
もっと若い、というか幼い時に読んでいたらどんな影響を受けていただろうかと思うと悔しくてたまらない。
思えばきっかけはいくつかはあった。なにかの本の解説で、ラビリンスという作品が紹介されていた時には「読んでみたいな」と思ったことも記憶している。けど当時は幼なくて金銭的にも恵まれていたわけじゃなく、本を捜しまわることなんてできようはずもなく(行動範囲内の書店なんてせいぜい2、3件だし。まあよく歩き巡ったけど)、結局今まで読まずに来てしまった。
あの頃読んでおかないと、今この年齢になって読んでも、もちろんいい作品ではあるけど、受ける影響とか、作品に対する個人的な価値というものが、きっとずっと減って(少なくとも変化して)しまっているな、ということを思いながら読了しました。
全く内容に触れてない自分語りになってしまったけど、そういうことを書きたくなる作品でした。