ruby-trunk-changes r44644 - r44656

今日は Comparable#== が内部的なメソッド呼び出しで例外が発生した時にその例外をそのまま発生させるようにした変更をとりやめて、nil を返すように戻しています。ただし警告が出力されます。その他コメントやドキュメントの typo 修正が多数ありました。

eregon: r44644 2014-01-19 06:27:18 +0900

Comparable#== のテストで <=> メソッドの呼び出しが例外を発生させた時に nil を返さず例外をそのまま通すようになった挙動についての assertion を追加しています。

svn: r44645 2014-01-19 06:27:40 +0900

version.h の日付更新。

eregon: r44646 2014-01-19 06:40:58 +0900

r44502 などで導入した Comparable#== で <=> の例外をそのまま発生させるようにした変更を、やっぱり false を返すようにしています。ただし警告をメッセージを出力するようにしています。 やっぱりこの変更で RDoc や Rails のテストが通らなくなっているそうで、2.2 では一旦警告扱いに留めておくようです。次では変更されるかも。 [Feature #7688]

nobu: r44647 2014-01-19 10:11:01 +0900

r44638 で拡張ライブラリ socket のソケットオプションで使う型をプラットフォーム毎に変更するようにしている部分をマクロに切り出すリファクタリング。 rb_sockopt_t という型と NUM2SOCKOPT(), sockopt_value() というマクロで差異を吸収するようにしています。

hsbt: r44648 2014-01-19 11:14:45 +0900

vm_trace.c のヘッダ部分のコメントの typo 修正。

hsbt: r44649 2014-01-19 14:43:23 +0900

いくつかの拡張ライブラリのコメントの typo 修正。 https://github.com/ruby/ruby/pull/506

hsbt: r44650 2014-01-19 14:43:26 +0900

いくつかの標準添付ライブラリのコメントの typo 修正。 https://github.com/ruby/ruby/pull/506

hsbt: r44651 2014-01-19 14:43:28 +0900

gc.c、proc.c、variable.c のコメントと rdoc の typo 修正。 https://github.com/ruby/ruby/pull/506

hsbt: r44652 2014-01-19 14:48:33 +0900

拡張ライブラリ psych と標準添付ライブラリ rake の rdoc コメントの typo 修正。 https://github.com/ruby/ruby/pull/500

kazu: r44653 2014-01-19 17:45:22 +0900

README.EXT.ja の typo 修正。

nobu: r44654 2014-01-19 17:56:58 +0900

TracePoint のテスト用の拡張ライブラリで TracePoint の無効化を rb_ensure() を使って確実に行うようにしています。テスト中に Ctrl-C で割り込むと TracePoint の設定が残ったままになって SEGV することがあったそうです。 [ruby-dev:47901] [Bug #9426]

nobu: r44656 2014-01-19 22:04:53 +0900

r44647 のソケットオプションに使う変数サイズをプラットフォーム毎に変えるリファクタリングを revert しています。 型の違いは IP_MULTICAST_LOOP と IP_MULTICAST_TTL についてのものなので全てのオプションで利用できそうな名前にしているのはよくないからとのこと。 [ruby-dev:47903]