今日は主に標準添付ライブラリ reline のバージョンアップや Scheduler を設定している Thread 内での Thread#join のタイムアウトが効かない不具合の修正などがありました。
[e38fb050fa] Nobuyoshi Nakada 2023-06-02 12:18:00 UTC
標準添付ライブラリ reline で拡張ライブラリ fiddle を利用して libcurses を利用するところで RUBY_VERSION で分岐していたのを削除して Fiddle::TYPE_VARIADIC の定数の存在チェックだけにしています。
[8305681729] Stan Lo 2023-06-02 13:54:02 UTC
標準添付ライブラリ irb のテストで envutil の require を test/irb/helper.rb の先頭にまとめています。
[22bea37cfc] Jean Boussier 2023-06-02 08:18:37 UTC
GC.latest_gc_info のテストで Major GC が行なわれるまでループする処理で GC.stat(:major_gc_count) で Major GC の回数をみていたのをやめて GC.latest_gc_info(:need_major_by) 最後の GC が Major GC の状態になるまでループするようにしています。Major GC が行なわれたけどその後 Minor GC も走ったというレアケースで失敗したのかな?
[4e26ae3cb9] Takashi Kokubun 2023-06-02 21:16:52 UTC
YJIT の Rust 実装で stats の実装のテストのための条件コンパイルを if でなく #[cfg()] を利用するように修正しています。 https://github.com/ruby/ruby/pull/7899
[bebd05fb51] Daniel Pepper 2023-06-03 00:35:11 UTC
標準添付ライブラリ singleton で Singleton.__init__ というクラスメソッドで Singleton モジュールを include した時の処理をまとめていたのを呼び元に展開し、Singleton を include したクラスが clone で複製された時も Singleton.__init__ を呼ぶかわりにそのクラスにも Singleton を include するようにしています。 Class#clone ってそのクラスの ancestors もコピーするから再度 include した状態になるからごく僅かながら非互換があるような気がするけど実害はないかな。
[7b803eafa2] yui-knk 2023-06-02 12:39:05 UTC
拡張ライブラリ ripper の ext/ripper/README の必要なライブラリから bison を消しています。
[a4d92475f6] Vinicius Stock 2023-06-02 22:56:15 UTC
標準添付ライブラリ rdoc のファイル全体的にファイル末尾の空行を削除しています。
[0402193723] Samuel Williams 2023-06-03 03:41:36 UTC
non-blocking Fiber のための Scheduler を設定している Thread 内で Thread#join にタイムアウトを引数に渡した時にタイムアウトが効いてなかった不具合を修正しています。 https://github.com/ruby/ruby/pull/7903 [ruby-core:113745] [Bug #19709]
[e6bd1852fb] Stan Lo 2023-06-03 08:27:57 UTC
標準添付ライブラリ reline のバージョンを 0.3.5 に更新しています。
[1bb7c3c447] git 2023-06-03 08:28:54 UTC
e6bd1852fb0c4775f6bc9588df30a1 に追随して NEWS の default gems のバージョンリストの reline のバージョンも更新しています。
[4589056384] Nobuyoshi Nakada 2023-06-02 11:25:08 UTC
ruby のテスト用の test/unit でテストファイル自体の load が失敗した時にそれを失敗件数に計上するようにしています。
[73a31546aa] Nobuyoshi Nakada 2023-06-03 11:50:40 UTC
Module#attr_accessor の不正な引数に対するテストに代入記号つきの名前を渡した時のテストを追加しています。