ruby-trunk-changes r38943 - r38953

marshal_dump メソッドが定義されたオブジェクトの Marshal.dump でのインスタンス変数の扱いの修正のほか、主にドキュメントの追記などがありました。

shugo:r38943 2013-01-26 08:33:50 +0900

r38939 で拡張ライブラリ socket に導入した rsock_unixpath_len() を rsock_unixpath_len() に改名しています。

tenderlove:r38944 2013-01-26 08:36:42 +0900

NEWS ファイルの Time#to_s のエンコーディングについての記述を修正しています。 [Bug #6820]

drbrain:r38945 2013-01-26 10:12:54 +0900

標準添付ライブラリ webrick の rdoc ドキュメントを全体的に追加しています。

nobu:r38946 2013-01-26 11:31:40 +0900

拡張ライブラリ socket の extconf.rb で Mac OS X の netinet6/in6.h で警告が出るのを抑えるためヘッダを読んで問題の箇所を書き換えたヘッダファイルをローカルに生成して使うようにしているようです。荒技ですね。

nobu:r38947 2013-01-26 11:31:43 +0900

lib/webrick/cookie.rb の行末の空白除去。

drbrain:r38948 2013-01-26 12:58:33 +0900

Env, DRb, ERB, Encoding::Converter などの rdoc 用コメントを追記しています。

drbrain:r38949 2013-01-26 13:36:14 +0900

拡張ライブラリ fcntl で Fcntl の定数の説明を全体の先頭のコメントで列挙していたのを各定数の定義(rb_define_const()) の前に記述するようにしています。

suke:r38950 2013-01-26 16:12:15 +0900

r38940 の ChangeLog のエントリの記述を修正しています。

nari:r38951 2013-01-26 18:51:34 +0900

拡張ライブラリ objspace で追加される ObjectSpace.reachable_objects_from の rdoc コメントの typo 修正。

nobu:r38952 2013-01-26 22:39:15 +0900

Marshal.dump で marshal_dump メソッドが定義されていたオブジェクトの場合 marshal_dump を呼んだ結果のオブジェクトを dump するのですが、このときインスタンス変数は元のオブジェクトのものがそのまま出力されていたのを修正しています。といっても普通のクラスのオブジェクトでは marshal_dump が定義されていたらインスタンス変数はそのまま出力されず、Struct で生成したクラスを継承したクラスのオブジェクトの時に出力されていたようで、その差がなぜ発生するのかがよくわかりません。 [ruby-core:51163] [Bug #7627]
またこの変更のため Complex と Rational はインスタンス変数を marshal_dump で返す Array へインスタンス変数としてコピーするように変更しています。

kazu:r38953 2013-01-26 22:48:15 +0900

r38952 の ChangeLog エントリの typo 修正。