ruby-trunk-changes r45183 - r45198

今日は Integer#step が返す Enumerator の size の不具合修正などがありました。

nobu: r45183 2014-02-26 23:43:43 +0900

setup_exception() で EXEC_TAG() に含まれる setjmp() のために "clobbered by 'longjmp' or 'vfork'" の警告が出るのを抑制するため rb_obj_as_string() に渡すのを mesg 変数(内容は r45180 で e を退避させるようにしているので同じもの)を渡すように変更しています。なぜ mesg ならいいのかというのをみてみると、mesg は volatile VALUE 型の引数として定義されているんですね。つまりこれ mesg じゃなくてこのための変数を定義してもいいけどそこに適当な引数があるから使いまわしてるんですね。

zzak: r45184 2014-02-27 03:57:09 +0900

_FORTIFY_SOURCE マクロが定義されていた時の FD_SET()、FD_CLR()、FD_ISSET() などのマクロの挙動についてのコメントの typo を修正しています。 https://github.com/ruby/ruby/pull/548

svn: r45185 2014-02-27 03:57:15 +0900

version.h の日付更新。

nobu: r45186 2014-02-27 11:07:40 +0900

configure で __ARCHITECTURE__ というマクロが定義されているかのチェックを行う位置を CFLAGS の置換前に移動しています。

nobu: r45187 2014-02-27 12:10:12 +0900

Integer#step で Enumerator を返した時に、引数の上限が self よりも小さい時に Enumerator#size が 0 にならない不具合を修正しています。 [ruby-core:61106] [Bug #9570]

naruse: r45188 2014-02-27 13:10:00 +0900

tool/redmine-backporter.rb でリスト表示している時に Enter キーで1画面でなく1行ごとのスクロールをするように変更しています。

naruse: r45189 2014-02-27 13:10:03 +0900

バックポートするためのツール tool/merger.rb でバックポートするリビジョンの指定に rXXX-rYYY のようなハイフン区切りも受け付けるようにしています。

nobu: r45190 2014-02-27 16:10:11 +0900

スレッドの実装に pthread を利用している時にスレッドに名前をつける方法として pthread_setname_np() を利用していましたが、環境によって引数が異なるようなので configure で検出して適切な方法で呼び出すように SET_THREAD_NAME() というマクロを定義するようにしています。

nobu: r45191 2014-02-27 16:10:13 +0900

addr2line.c と dln.c で strncat(3) を利用していたところを strlcat(3) を利用するように書き換えています。

nobu: r45192 2014-02-27 16:10:14 +0900

if ... else ... else 節前後のかっこの位置などのスタイルの修正。

nobu: r45193 2014-02-27 17:19:46 +0900

標準添付ライブラリ scanf のテストスクリプトで一時ファイルのために tmpdir を使って一時ディレクトリを作るようにしていたのを tempfile を利用して同じプロセスでも毎回異なる一時ファイル名を確保するように修正しています。 Windows でテストがエラーになることがあったのを回避しようとしているそうです。

nobu: r45194 2014-02-27 17:19:48 +0900

標準添付ライブラリ scanf のテストで、重複したテストケースの削除と、自動生成しているテストメソッドに通し番号だけ使っていたのをテストデータの文字列を元にした名前をつけるように修正しています。

zzak: r45195 2014-02-27 18:01:43 +0900

標準添付ライブラリ optparse の rdoc 用コメントに OptionParser#to_s するとヘルプメッセージが返されることを追記しています。 https://github.com/documenting-ruby/ruby/pull/19

nobu: r45196 2014-02-27 18:57:32 +0900

class.c でも r45192 と同様に else のまわりのかっこのスタイルを修正しています。

hsbt: r45197 2014-02-27 21:52:16 +0900

test/test_syslog.rb のインデント調整のみ。

hsbt: r45198 2014-02-27 21:52:18 +0900

test/test_set.rb のコメントアウトされているメソッドなどを削除しています。